「住宅ローン、変動 vs 固定」2026年5月最新版|金利差1.63%時代の選び方

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公開 2026.05.25 / 更新 2026.05.26
⏱ 読了目安 約20分

2025年12月の日銀追加利上げで、住宅ローン金利は「変動0.9〜1.1%」「固定2.6〜3.1%」と変動と固定の金利差が約1.63%と過去最大に拡大しました。フラット35は2.71%、政策金利は0.75%。「もう変動はやばい?」「今こそ固定?」と悩む人が急増しています。

本記事ではFPねこが2026年5月時点の最新金利動向に基づき、変動と固定どちらを選ぶべきか、属性別・借入条件別の判断軸を整理します。

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  1. 【2026年5月時点】最新金利動向
    1. 2026年の日銀動向
  2. 変動金利と固定金利の基本構造
    1. 変動金利
    2. 10年固定・全期間固定(フラット35)
  3. 月返済額シミュレーション(借入3,000万円・35年返済)
  4. 「変動が上がったら」のストレステスト
    1. シナリオA:変動0.9%のまま35年(楽観)
    2. シナリオB:10年目に1.9%(+1%上昇、5年ルール後反映)
    3. シナリオC:10年目に2.9%(+2%上昇)
    4. シナリオD:10年目に3.9%(+3%上昇)
  5. FPねこの判断軸:5タイプ別最適解
    1. タイプ①:若年・高収入・繰上返済余力あり → 変動
    2. タイプ②:固定収入・繰上返済余力低 → 固定
    3. タイプ③:35歳前半・長期返済 → ミックス or 固定
    4. タイプ④:45歳以降・残り20年程度 → 変動有利
    5. タイプ⑤:自営業・収入変動大 → 固定
  6. 借換タイミングの判断
  7. 団体信用生命保険(団信)の選び方
  8. 住宅ローン控除(2026年)
    1. 主要な仕組み
    2. 省エネ性能による上限額(2026年入居)
  9. よくある誤解
  10. FAQ
    1. Q. 変動0.9%で借りても、5年後に5%になるリスクは?
    2. Q. 共働きペアローンと連帯債務、どっちがいい?
    3. Q. 繰上返済 vs 新NISA積立、どっち優先?
    4. Q. フラット35はずっと審査が緩い?
    5. Q. ネット銀行と店舗銀行、どっちが得?
    6. Q. 借換するベストタイミングは?
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【2026年5月時点】最新金利動向

金利タイプ主要銀行の最優遇金利前月比
変動金利(メガバンク・ネット銀行)0.9〜1.1%+0.20〜0.35%(4月以降に引き上げ)
10年固定金利2.6〜3.1%+0.10〜0.30%
フラット35(21〜35年)2.71%+0.22%
変動と固定の金利差1.63%過去最大水準
政策金利0.75%2025年12月利上げ後据え置き

2026年の日銀動向

2026年4月28・29日の金融政策決定会合では、政策金利0.75%が据え置きとなりました(3会合連続)。ただし、9名の政策委員のうち3名が「1.0%への利上げ」修正案を提示するなど、内部で大きく意見が割れています。市場では「2026年中にもう1回、もしくは2027年初頭に0.25%の利上げ」が織り込まれている状況。

📣 変動金利の利上げシナリオ:日銀の政策金利が+0.25%上がるたびに、各銀行の短期プライムレートも連動上昇し、変動金利も+0.25%程度上がる仕組み。2025年12月の利上げ分は、2026年4〜5月に実際の変動金利に反映されました。

変動金利と固定金利の基本構造

変動金利

  • 金利見直し:半年ごと(多くの銀行)
  • 返済額見直し:5年ごと(多くの銀行)
  • 5年ルール:金利が上がっても5年間は月返済額据え置き
  • 125%ルール:金利上昇後の返済額上限は前回の125%まで
  • 未払い利息の発生リスクあり(金利急上昇時)

10年固定・全期間固定(フラット35)

  • 10年固定:当初10年は金利固定、その後は変動 or 別途固定選択
  • 全期間固定(フラット35):返済完了まで金利固定
  • 金利は契約時から変わらない安心感
  • 初期金利は変動より1.6〜2%程度高い

月返済額シミュレーション(借入3,000万円・35年返済)

金利タイプ金利月返済額総返済額(35年)
変動(最優遇)0.9%83,415円3,503万円
変動(一般)1.1%86,213円3,621万円
10年固定2.6%108,856円4,572万円
10年固定3.1%117,022円4,915万円
フラット35(全期間固定)2.71%110,693円4,649万円

変動0.9% vs フラット35 2.71%:月の差27,278円、35年で差額約1,146万円。これだけ見ると「変動の勝ち」ですが、変動が将来上がるリスクを考慮する必要があります。

「変動が上がったら」のストレステスト

変動金利が将来どう推移するかは誰にも分かりません。シナリオ別に試算します(借入3,000万円・35年・10年目に金利上昇)。

シナリオA:変動0.9%のまま35年(楽観)

総返済額:3,503万円

シナリオB:10年目に1.9%(+1%上昇、5年ルール後反映)

総返済額:3,861万円(フラット35比でも変動が約788万円安い)

シナリオC:10年目に2.9%(+2%上昇)

総返済額:4,259万円(フラット35比で変動が約390万円安い)

シナリオD:10年目に3.9%(+3%上昇)

総返済額:4,690万円(フラット35比で変動が約41万円高い)

📊 損益分岐は「変動+3%まで」:現在の金利差を埋めるには、変動金利が将来3%程度(つまり3.9%)まで上がる必要があります。日本の歴史的水準を考えると、これは「あり得るが極端なシナリオ」。多くの専門家は「2030年代中盤までに1.5〜2%程度」と予測しています。

FPねこの判断軸:5タイプ別最適解

タイプ①:若年・高収入・繰上返済余力あり → 変動

  • 年収600万円超、共働き、貯蓄1,000万円以上
  • 金利が上がっても繰上返済で吸収可能
  • 変動の低金利メリットを最大化
  • 5年ルール・125%ルールがあるので急上昇でも対応可

タイプ②:固定収入・繰上返済余力低 → 固定

  • 年収400万円以下、片働き、貯蓄500万円未満
  • 家計が金利変動に耐えにくい
  • 月返済額が確定する安心感が大きい
  • 金利上昇リスクを取らない選択

タイプ③:35歳前半・長期返済 → ミックス or 固定

  • 残り35年返済 → 金利上昇リスクに35年間さらされる
  • 変動50%+固定50%のミックスローンも検討(複数銀行 or 一部商品)
  • または、フラット35で安全に

タイプ④:45歳以降・残り20年程度 → 変動有利

  • 定年退職時点での残債を一括返済する余力があれば変動
  • 退職金で繰上返済前提なら金利変動の影響を限定的に

タイプ⑤:自営業・収入変動大 → 固定

  • 収入が不安定 → 月返済額が一定の方が家計設計しやすい
  • フラット35は審査が会社員より緩い場合あり

借換タイミングの判断

すでに住宅ローンを組んでいる場合、借換のメリットがあるかチェック。

現在のローン2026年5月時点での借換判断
変動0.4〜0.6%で借入中借換不要。現状維持がベスト。
固定2%超で借入中(10年以上前契約)借換検討推奨。フラット35(2.71%)や変動への借換でメリットあり
固定1.5%程度で借入中(5年程度前)借換するならフラット35現行金利と精査。要シミュレーション
10年固定終了後に変動2%超で継続借換検討。現行変動0.9〜1.1%が魅力的
💡 借換の損益分岐:借換コスト(事務手数料・保証料・登記費用等)が50〜100万円かかります。総支払削減額がコストを上回るかが判断ポイント。残り返済期間が10年以下なら借換メリットは小さい。

団体信用生命保険(団信)の選び方

住宅ローンとセットで加入する団信。2026年現在の主流オプションを整理。

団信タイプ保障内容金利上乗せ
一般団信死亡・高度障害でローン完済0%(無料)
がん100%団信がん診断確定で完済+0.1〜0.2%
3大疾病団信がん・急性心筋梗塞・脳卒中で完済+0.2〜0.3%
8大疾病団信3大疾病+高血圧・糖尿病等で完済+0.2〜0.4%
全疾病団信あらゆる疾病・ケガで180日以上就業不能で完済+0.2〜0.4%

40歳以降は3大疾病団信以上を推奨。生命保険の代替にもなり、コスパは比較的良好。ただし他の生命保険との重複も注意。

住宅ローン控除(2026年)

主要な仕組み

  • 年末ローン残高の0.7%を所得税から控除(控除しきれない分は住民税からも一部控除)
  • 適用期間:新築13年、中古10年(一部条件あり)
  • 子育て世帯・若者夫婦世帯は控除上限額が優遇

省エネ性能による上限額(2026年入居)

住宅性能借入限度額(一般)借入限度額(子育て・若者夫婦)
長期優良・低炭素住宅4,500万円5,000万円
ZEH水準省エネ3,500万円4,500万円
省エネ基準適合3,000万円4,000万円
その他の住宅0円(控除なし)0円(控除なし)
⚠️ 2024年以降の重要変更:省エネ基準を満たさない新築住宅は住宅ローン控除の対象外に。新築購入時は省エネ性能の確認が必須。

よくある誤解

  • 「変動金利は5年ルールで安心」→ 5年ルール中も利息は計算され続け、未払い利息として残る。金利急上昇時は注意。
  • 「フラット35は損」→ 短期で見れば変動有利だが、金利上昇シナリオで固定が逆転する可能性も。「保険料」として考えるべき。
  • 「ボーナス払いは便利」→ ボーナス減額時のリスク大。FPねこは原則ボーナス払いなし推奨。
  • 頭金は多いほど良い」→ 手元の流動性も大切。頭金で全部使い切ると緊急時に困る。月返済額が無理ない範囲なら頭金は少なめでもOK。
  • 「繰上返済は早ければ早いほど得」→ 住宅ローン控除期間中は控除を取り切るタイミングを計算。新NISA積立との比較も必要。

FAQ

Q. 変動0.9%で借りても、5年後に5%になるリスクは?

A. 日本では1990年代以降、長期的に金利が0%近辺で推移してきた歴史があり、急激な5%超への上昇は考えにくい。現在の市場予測でも、2030年代までに1.5〜2%程度というのが大方の見方。ただし「絶対」はないので、ストレステストでの判断が重要。

Q. 共働きペアローンと連帯債務、どっちがいい?

A. ペアローン:夫婦それぞれが独立した契約。両者とも住宅ローン控除が使え、団信もそれぞれ加入。連帯債務(収入合算):1本のローン契約に2人で連帯責任。控除は主債務者のみ、団信も主債務者のみ。共働きで両方の控除を取りたいならペアローン推奨。

Q. 繰上返済 vs 新NISA積立、どっち優先?

A. 住宅ローン控除期間中(13年)は、控除0.7%以上のリターンが新NISAで取れる見込みなら新NISA優先。控除期間終了後は、ローン金利が新NISA期待リターン(年5%前後)より低ければ新NISA継続でOK。

Q. フラット35はずっと審査が緩い?

A. 一般のメガバンクと比べてフラット35(住宅金融支援機構)は審査がやや緩め。職業や勤続年数の制限が緩く、自営業・フリーランスにも対応しやすい。

Q. ネット銀行と店舗銀行、どっちが得?

A. ネット銀行(住信SBI、auじぶん、PayPay銀行等)は変動金利が安く、団信も充実。店舗銀行(メガバンク等)は対面相談ができる安心感。金利重視ならネット銀行、サポート重視なら店舗銀行。

Q. 借換するベストタイミングは?

A. 変動金利が再び下がるタイミングを狙うのは難しい。一般的には「現ローン残高×金利差×残り年数 > 借換諸費用×2倍」になったら検討開始。シミュレーションは各銀行サイトで無料。

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より分かりやすく解説してます。日々のネコちゃん映像もあわせてアップしてます。

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📌 ご利用にあたって

本記事は2026年5月時点の情報に基づく一般的な情報提供を目的としています。金利は日々変動します。住宅ローンの最終的な判断は、ご自身の家計状況・借入金融機関のシミュレーションに基づき行ってください。具体的な金融商品の推奨ではありません。フラット35公式サイト、各金融機関の最新情報をご確認ください。

FPねこ

この記事を書いた人 – FPねこ

現役FP(AFP/2級FP技能士)が運営する独立系お金メディア。保険・証券・不動産会社から手数料を一切受け取らない忖度なしスタイル。

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