2025年12月の日銀利上げで、住宅ローン金利が大きく動きました。「今ローンを借換すべきか?」と悩む人へ。本記事ではFPねこが2026年5月時点の金利動向に基づき、借換の損益分岐シミュレーション、3つの判定基準、おすすめ借換先を解説します。
借換すべきかの3つの判定基準
📌 借換の3条件(クリアで検討推奨)
- 金利差0.5%以上(現在のローン vs 借換後)
- 残債1,000万円以上
- 残り返済期間10年以上
すべて該当すれば借換メリット大。1つでも該当しない場合はシミュレーション必須。
借換損益分岐シミュレーション
ケース:残債2,500万・残り20年・現行金利2.0%固定
| シナリオ | 月返済 | 総返済額 | 借換コスト | 差額(借換メリット) |
|---|---|---|---|---|
| 現状維持 | 126,500円 | 30,360,000円 | 0円 | — |
| 変動0.9%に借換 | 114,300円 | 27,432,000円 | −80万円 | +213万円 |
| 10年固定2.6%に借換 | 133,500円 | 32,040,000円 | −80万円 | −248万円 |
| フラット35(2.71%)に借換 | 134,500円 | 32,280,000円 | −80万円 | −272万円 |
上記ケースでは変動金利への借換で約213万円のメリット。逆に固定間の借換ではマイナス。
借換コストの内訳(重要)
| 項目 | 金額目安 |
|---|---|
| 事務手数料 | 33,000〜55,000円 |
| 保証料(一括前払い or 金利上乗せ) | 融資額の2%程度(例:500万円) |
| 抵当権設定・抹消費用(登録免許税) | 融資額の0.4%+抹消1.5万円 |
| 司法書士報酬 | 5〜10万円 |
| 印紙税 | 2万円 |
| 事務手数料(旧ローン繰上返済) | 銀行によって0〜33,000円 |
| 合計 | 50〜100万円 |
💡 ネット銀行の特徴:保証料0円・事務手数料定額のところもあり、借換コストが30〜50万円で済む場合あり。住信SBI、auじぶん、ARUHIなど。
2026年5月時点の借換候補金利
| 金融機関 | 変動金利 | 10年固定 | フラット35 |
|---|---|---|---|
| 住信SBIネット銀行 | 0.92% | 2.71% | 2.71% |
| auじぶん銀行 | 0.95% | 2.66% | — |
| PayPay銀行 | 0.95% | 2.78% | — |
| 三井住友銀行 | 1.0% | 2.85% | — |
| 三菱UFJ銀行 | 1.05% | 2.95% | — |
| みずほ銀行 | 1.0% | 2.90% | — |
| フラット35(ARUHI等) | — | — | 2.71% |
※2026年5月時点の最優遇金利目安。実際は審査結果で変動。
借換すべきタイミング
①現在の金利が固定2.0%超
5年以上前に借りた固定金利ローンが該当することが多い。借換チャンス。
②10年固定の固定期間終了時
固定期間終了で銀行から変動金利(高め)への自動移行通知が届く。このタイミングで他行への借換を真剣に検討。
③日銀利上げ前(変動金利上昇前)
2026年5月時点、日銀の追加利上げの可能性が議論中。変動金利上昇前に、低金利で固定金利へ切替も選択肢。
借換のステップ
STEP 1:複数行のシミュレーション
5〜10行のサイトでシミュレーション。「モゲチェック」「住宅本舗」など比較サイト活用。
STEP 2:仮審査申込(2〜3行)
仮審査は無料・複数同時OK。年収・勤続年数・他の借入状況などを提出。
STEP 3:本審査・契約
承認後、本審査(1〜3週間)。書類提出多い。
STEP 4:旧ローン完済・新ローン実行
同日に旧ローン完済+新ローン実行。司法書士が抵当権抹消・新設定。
借換時の注意点
⚠️ 借換のリスク
- 団信加入し直し:年齢上昇+健康状態次第で加入不可リスク
- 住宅ローン控除のリセット:借換時の残高が控除対象。長く借換すると控除額減少の可能性
- 変動への借換は金利上昇リスク:5年ルール・125%ルールあるが、未払い利息発生も
- 諸費用回収まで時間かかる:50〜100万のコスト回収に3〜5年必要
借換 vs 繰上返済
| 項目 | 借換 | 繰上返済 |
|---|---|---|
| 効果 | 金利を下げて月返済額を減らす | 元本を減らし利息支払いを減らす |
| 必要資金 | 諸費用50〜100万円 | 繰上返済する金額 |
| 住宅ローン控除 | 残高基準で減少の可能性 | 残高減少で控除額も減 |
| 団信 | 新規加入の必要 | そのまま継続 |
| 推奨タイミング | 金利差0.5%超 | 控除期間終了後 |
よくある誤解
- ❌ 「変動金利は危ない」→ 短期では変動の方が有利。長期で見ても多くは変動の勝ち
- ❌ 「借換は手続き面倒で大変」→ ネット銀行なら自宅で完結可
- ❌ 「銀行に相談すれば良い」→ 既存銀行は値下げに応じないことが多い。他行で交渉カード
- ❌ 「諸費用が高くて意味ない」→ 残債大・金利差大なら確実にプラス
FAQ
Q. 残債1,500万・金利1.5%で借換価値ある?
A. 変動0.9%への借換でメリット約100万円。諸費用80万円差し引いて20万円弱のプラス。判断微妙。
Q. 借換審査で落ちた経験あり。再挑戦できる?
A. できる。年収増・他借入減・転職経験など条件改善後に再申込。
Q. 団信に加入できない健康状態。借換は無理?
A. 「ワイド団信」(保険料割増で告知緩和)を扱う銀行を検討。フラット35は団信任意なので加入なしも可。
Q. 借換後すぐに繰上返済すれば諸費用回収早い?
A. 繰上返済で残債を一気に減らせば早期に元が取れる。住宅ローン控除期間との兼ね合いに注意。
📌 ご利用にあたって
本記事は2026年5月時点の情報。金利は変動します。具体的な借換は各金融機関のシミュレーション・FPにご相談を。

