ひとことで言うと:住宅購入時に、ローンを使わずに自己資金で支払う部分のことです。一般的に物件価格の1〜2割が目安とされます。
もう少し詳しく
頭金とは
頭金とは、住宅購入時に、住宅ローンを使わずに自己資金で支払う部分のことです。一般的に物件価格の1〜2割(300万〜600万円程度)が目安とされますが、近年は頭金ゼロ(フルローン)で借りられるケースも増えています。
頭金を多く入れるメリット
- 借入額が減り、月々の返済額・総利息が少なくなる
- 審査に通りやすい(融資率が下がるため)
- 金利優遇を受けられる場合がある(自己資金10%以上で金利−0.05〜0.1%など)
- 売却時の含み損リスクが減る
頭金ゼロ(フルローン)のメリット
- 手元資金を温存できる(緊急時資金・教育費・運用資金)
- 早く住宅を購入できる(貯蓄期間を待たない)
- 住宅ローン控除の効果が大きくなる(残高が多いため)
- 機会損失(賃貸期間の家賃支払)を回避
頭金の目安
- 理想的:物件価格の20%+諸費用(諸費用は物件価格の6〜10%)
- 現実的:物件価格の10%+諸費用
- 最低限:諸費用分のみ(フルローン)
頭金を貯める方法
- 財形住宅貯蓄(給与天引き)
- 新NISA(つみたて投資枠)での運用
- 親からの住宅取得資金贈与(最大1,000万円非課税枠)
FPねこの視点
頭金は「多ければ多いほど良い」というわけではありません。頭金で貯蓄を使い切ってしまうと、緊急時資金がなく住宅購入後に困窮するリスクがあります。
- 緊急時資金(生活費6か月分)は必ず残す
- 教育費・老後資金の積立を止めない
- 頭金の代わりに新NISA・iDeCoで運用するという選択肢も
低金利環境では、頭金ゼロ+手元資金を新NISAで運用するほうが、結果的に資産が増える場合もあります。
具体例
例えば、4,000万円の物件を購入する場合、頭金20%(800万円)入れて3,200万円借りるパターンと、頭金ゼロで4,000万円借りるパターン。金利1.0%・35年で計算すると、頭金20%なら月々約9.0万円・総返済額約3,795万円、頭金ゼロなら月々約11.3万円・総返済額約4,743万円。差額は約948万円ですが、頭金800万円を新NISAで35年運用(年4%想定)すれば約3,160万円になる可能性もあります。
よくある誤解
「頭金は2割入れるべき」というのは昔の常識です。低金利時代では、頭金を多く入れることの利息軽減効果と、その資金を運用に回すことの期待リターンを比較することが重要と言えるでしょう。
更新日:2026年05月27日内容に誤りを見つけたら教えてください
本ページの内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の推奨や個別の投資・税務助言ではありません。最新の制度・税率・数値は変更されている可能性があります。最終的な判断はご自身の責任で、または専門家にご相談の上で行ってください。