「生命保険、いくらかければOK?」必要保障額の正しい計算式|2026年版

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公開 2026.05.25 / 更新 2026.05.27
⏱ 読了目安 約13分

生命保険、いくらかければいい?」よくある勧誘では「夫が亡くなったら3000万円必要」と言われがち。真実は人によって違う。本記事ではFPねこが2026年5月時点の遺族年金額を踏まえて、必要保障額の正しい計算式を解説します。

必要保障額の計算式

📌 必要保障額 = 遺族の支出 − 遺族の収入
  • 遺族の支出:生活費、住居費、教育費、葬儀代
  • 遺族の収入:遺族年金、配偶者の労働収入、貯蓄、住宅ローン団信、退職金

遺族年金の正確な金額

①遺族基礎年金(自営業・会社員共通)

子のある配偶者・子が受給:

子の数年額
子1人約101万円
子2人約124万円
子3人約131万円

※2026年度の額。子が18歳到達年度末まで支給。

②遺族厚生年金(会社員・公務員のみ)

故人の平均年収による:

故人の平均年収遺族厚生年金(年額目安)
300万円約25万円
500万円約42万円
700万円約58万円
1,000万円約83万円

③中高齢寡婦加算(40〜65歳の遺族妻に)

40歳以上65歳未満の妻 → 年59万円が追加支給。

具体的なケーススタディ

ケース:30代会社員夫(年収500万)+ 妻(パート)+ 子2人(小学生)

項目金額/年
遺族の生活費(月20万)−240万
住宅ローン(団信で完済)0
子の教育費(大学卒業まで)−400万(5年平均)
遺族基礎年金(子2人)+124万
遺族厚生年金+42万
妻のパート収入+150万
差し引き不足分(年間)−324万

子が独立するまで15年として、不足総額 = 324万 × 15年 ≒ 4,860万円

ただし、妻が今後フルタイム勤務に移行・貯蓄使用などで、実際の必要保障額は3,000〜5,000万円が現実的

必要保障額・属性別早見表

世帯必要保障額の目安
独身葬儀代200〜300万円のみ
夫婦のみ(子なし)500〜1,000万円
夫婦+子1人(小学生)2,500〜4,000万円
夫婦+子2人(小学生)3,500〜5,000万円
夫婦+子1人(高校生以上)1,500〜2,500万円
夫婦+子(独立済)500〜1,000万円

必要保障額の正しい保険の選び方

推奨:定期保険 or 収入保障保険(掛け捨て)

  • 定期保険:10年・20年など期間固定。保険金一括受取
  • 収入保障保険:保険金が月額で支払われる。子が独立するまで支給
  • 30代男性で死亡保険金3,000万円なら、月3,000〜5,000円程度

非推奨:終身保険

  • 保険料が高い(同じ保障で5倍以上)
  • 「貯蓄性」を売りにするが、利回り0.5〜1.5%
  • 解約返戻金は数十年加入してやっと元本割れ回避

団信(団体信用生命保険)の重要性

住宅ローン契約時の団信が、実質「数千万円の生命保険」になっている。死亡時にローン残債が完済されるので、配偶者は住居費負担なし。

💡 計算時の注意:必要保障額の計算で「住居費」を含める時、団信加入なら住宅ローン分は差し引いてOK。家賃住まいなら家賃を支出に計上。

年代別の保障額の調整

  • 20〜30代:必要保障額大 → 月3,000〜5,000円の定期保険
  • 40代:教育費ピーク → 必要保障額をピークに
  • 50代:子の独立で必要保障額減少 → 保険を縮小・解約
  • 60代以降:原則不要 → 解約して新NISA

よくある誤解

  • 「生命保険3,000万円固定で安心」→ 必要保障額は年齢・家族構成で変動
  • 終身保険は貯蓄になる」→ 同じ保険料の新NISA投資の方が圧倒的に効率良し
  • 「専業主婦も生命保険必要」→ 葬儀代程度で十分
  • 「保険ショップの提案を信じる」→ 高保険料の商品を勧められる可能性大

FAQ

Q. 30代会社員、独身。生命保険は?

A. 葬儀代300万円程度の少額終身 or 不要。死亡保険金で守る家族がいないため。

Q. 妻が専業主婦。妻にも生命保険必要?

A. 妻の死亡で発生する追加支出(家事代行・子の世話)を考慮して500〜1,000万程度。

Q. 50歳。すでに加入している終身保険、続けるべき?

A. 払込済なら継続OK。これから払込なら、解約返戻金を確認して新NISAに切替検討。

Q. 学資保険は生命保険の代わりになる?

A. 学資保険の死亡保障は限定的。生命保険と別物として考える。

📌 ご利用にあたって

本記事は2026年5月時点の情報。具体的な保険選択はご自身の状況に応じて、独立系FPまたは保険専門家にご相談を。

FPねこ

この記事を書いた人 – FPねこ

現役FP(AFP/2級FP技能士)が運営する独立系お金メディア。

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