「医療保険って必要?」と悩む人は多い。結論:FPねこは大多数の人にとって医療保険は不要と考えます。理由は公的医療制度(高額療養費制度)で大部分はカバーできるから。本記事ではFPねこが2026年5月時点で、医療保険の本当の必要性を解説します。
結論:医療保険が「不要な人」と「必要な人」
| 属性 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 会社員(健保加入)・貯蓄100万円超 | ❌不要 | 高額療養費制度+傷病手当金で十分 |
| 会社員・貯蓄ほぼなし | △検討 | 緊急用に最低限の医療保険検討 |
| 自営業(国保加入) | △やや必要 | 傷病手当金なし。所得補償保険を検討 |
| 主婦(配偶者の扶養) | ❌不要 | 公的保障で十分 |
| 高齢者(65歳超) | △検討 | 保険料が割高。貯蓄で対応推奨 |
公的医療保険(健康保険)の手厚さ
①医療費自己負担は3割(70歳未満)
例:100万円の手術 → 自己負担30万円。ただし、高額療養費制度でさらに減額。
②高額療養費制度
月の自己負担上限が決まっている:
| 年収目安 | 月自己負担上限 |
|---|---|
| 1,160万円超 | 約25万円 |
| 770〜1,160万円 | 約17万円 |
| 370〜770万円 | 約8.8万円 |
| 〜370万円 | 57,600円 |
💡 高額療養費の事前申請:「限度額適用認定証」を事前に取得すれば、窓口での支払いも上限額のみ。立替不要。
③傷病手当金(会社員のみ)
病気・ケガで4日以上連続休業 → 給料の2/3が最長1年6か月支給。年収500万円の人なら月約27万円×18か月=約490万円受給。これだけで医療保険の必要性が大きく減る。
医療保険の実際のコスパ
30歳男性・終身医療保険のシミュレーション
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 月額保険料 | 3,000円 |
| 保険料総支払額(80歳まで) | 180万円 |
| 入院日額 | 5,000円 |
| 受給予想(平均入院日数20日×3回/生涯) | 30万円 |
| 差し引き | -150万円 |
つまり、ほとんどの人は保険料の方が受給額より大きい。これが保険会社の利益の源泉。
保険料180万円を新NISA運用したら
30歳から月3,000円を50年積立(年5%)→ 約790万円に。医療保険の60倍以上の効率。
「医療保険が必要な人」3つのケース
ケース①:貯蓄がほぼない若年層
急な手術や入院で50〜100万円の自己負担が発生する場合、貯金がなければ対応できない。月3,000円程度の最低限の医療保険を補完的に加入。
ケース②:自営業・フリーランス
傷病手当金がないため、休業時の収入ゼロが直撃。所得補償保険または医療保険で対応。
ケース③:先進医療や特殊治療を希望
陽子線治療・重粒子線治療など先進医療は健保対象外。先進医療特約付き医療保険で備える選択肢。
代わりに「貯金」がベストな理由
| 項目 | 医療保険 | 貯金(生活防衛資金) |
|---|---|---|
| 使い道の自由度 | 入院・手術のみ | 何にでも使える |
| 収益性 | マイナス(手数料) | 普通預金0.002%(プラス) |
| 流動性 | 低い(請求手続き必要) | すぐ使える |
| 家族のいざという時 | 本人のみ | 家族全員に |
💡 推奨:生活費6か月分(150〜200万円)を緊急予備金として普通預金で保有。これで医療費・失業・災害すべて対応可。
よくある誤解
- ❌ 「がんになったら医療保険が必要」→ がん治療の標準的な医療費は高額療養費でカバー
- ❌ 「先進医療が高額」→ 健保対象でない部分のみ。一般の人が使う頻度は低い
- ❌ 「医療保険は終身が良い」→ 80歳以降の入院給付金は、月の保険料に対して割安に見える錯覚
- ❌ 「特約を付けるとお得」→ 特約は保険会社の利益源。シンプル契約がベター
FAQ
Q. 入院日額1万円の医療保険、月5,000円。続けるべき?
A. 30年で180万円の保険料。同期間の入院給付金受給予想は60万円程度。新NISAに切替推奨。
Q. 自営業で売上不安定。医療保険入っておくべき?
A. 医療保険よりも「所得補償保険」が適合。月数千円で月収20〜30万円補償。
Q. 子どもにも医療保険必要?
A. 子ども医療費は自治体助成で多くがゼロ円。医療保険は不要。
Q. 親が大病して医療費かかった。保険入っておくべきだった?
A. 高額療養費制度を申請したか確認。多くの場合、保険なしでも自己負担は限定的。
📌 ご利用にあたって
本記事は2026年5月時点の情報。具体的な医療保険選択はご自身の健康状態・経済状況に応じてご判断を。

