「毎月いくら積み立てるのが正解?」——年収別の目安と、無理なく続けるための考え方を、具体例を交えてFPねこが解説します。大事なのは金額そのものより「続けられること」です。
積立額の目安は「手取りの1〜2割」
積立額に絶対の正解はありませんが、一般的な目安は手取り収入の1〜2割です。たとえば手取り月25万円なら2.5〜5万円。ただし、家計に無理が出ると続かないので、まずは「続けられる金額」から始めるのが鉄則です。
「1〜2割」はあくまで目安。家賃や教育費の負担が重い時期は1割未満でも構いませんし、独身で支出が少ない時期は2割以上を狙ってもよいでしょう。大切なのは、自分のライフステージに合わせて無理のない額を設定することです。
年収別・積立額の目安(手取りの1〜2割)
- 年収300万円台(手取り月約20万):月1〜3万円から
- 年収400〜500万円台(手取り月約25〜30万):月3〜5万円
- 年収600万円以上(手取り月約35万〜):月5万円以上も検討


先に生活防衛資金を確保する
積立を始める前に、必ず生活防衛資金を用意しましょう。これは病気・失業など万一のときに備える現金で、生活費の半年〜1年分が目安。これを確保しておけば、急な出費があっても投資を取り崩さずに済み、暴落が来ても慌てて売らずに積立を続けられます。「投資の前に守りを固める」のが、長く続けるための土台です。


「先取り」で自動的に貯める
積立を続けるコツは「先取り」です。給料が入ったら、使う前に自動で投資に回す仕組みを作りましょう。証券口座の自動積立を給料日直後に設定すれば、手元に残ったお金で生活するクセがつき、自然とお金が貯まっていきます。「余ったら投資」ではなく「先に投資、残りで生活」——この順番が、貯まる人と貯まらない人の分かれ目です。


昇給したら積立も増やす
収入が増えたら、生活水準を上げすぎず、増えた分の一部を積立に回すのが資産形成の王道です。これを「先取り増額」といいます。昇給のたびに生活費だけ膨らませると、いつまでもお金は貯まりません。収入アップを、そのまま投資額アップにつなげることで、家計を圧迫せずに資産形成のスピードを上げられます。固定費の見直しで浮いたお金を積立に回すのも有効です。




結局どうすればいい?
積立額の目安は手取りの1〜2割ですが、何より大切なのは「無理なく続けられること」。まずは生活防衛資金を確保し、残った余裕資金から少額でもスタートしましょう。「先取り」で自動化し、昇給に合わせて増額。金額の大きさより、長く続けて複利を効かせることが資産形成の本質です。

