「JPXプライム150」という指数を聞いたことはありますか?2026年のNISA改正で対象商品にも加わり、注目度が上がっています。どんな指数なのか、投資する価値まで、初心者目線でFPねこが解説します。
JPXプライム150とは:「稼ぐ力」のある日本企業150社
JPXプライム150は、日本取引所グループ(JPX)が算出する株価指数で、東証プライム市場の中から「価値創造が期待できる」企業150社を選んだものです。具体的には、ROE(自己資本利益率)などの資本収益性が高い企業と、市場からの評価(PBRなど)が高い企業を選んで構成されています。2023年から算出が始まった、比較的新しい指数です。
なぜ作られたのか
この指数が作られた背景には、「日本企業は資本効率(ROE)が低く、株主への価値創造が不十分」という長年の課題があります。東京証券取引所はPBR1倍割れの改善を企業に促しており、JPXプライム150は「稼ぐ力のある企業」に光を当てることで、日本株市場全体の底上げを狙ったものです。投資家にとっては、こうした「選ばれた優良企業」にまとめて投資できる選択肢が増えた、ということになります。
2026年のNISA改正で対象商品に
2026年度の税制改正では、NISAの対象商品が拡充され、その中にJPXプライム150に連動する商品なども加わる方向です。日本株に絞って「稼ぐ力のある企業」へ投資したい人にとって、選択肢が増えることになります。


メリットと注意点
- メリット:資本効率・市場評価の高い企業に厳選投資できる
- メリット:日本企業の構造改革(ROE改善)の流れに乗れる
- 注意:歴史が浅く、長期の実績データが乏しい
- 注意:日本一国に集中するため、地域分散は効きにくい
- 注意:連動商品の信託報酬(コスト)を要確認


TOPIXや日経平均との使い分け
日本株のインデックスには、JPXプライム150のほかに「TOPIX(東証株価指数)」「日経平均株価」があります。TOPIXはプライム市場のほぼ全銘柄に幅広く分散する指数、日経平均は代表的な225社を「株価平均」で見る指数です。JPXプライム150は、これらと違って「稼ぐ力(ROE)と市場評価」で150社に厳選しているのが特徴。「日本株に幅広く投資したいならTOPIX、質を重視するならJPXプライム150」と整理できます。ただし、いずれも日本一国に集中する点は共通の注意点です。


結局どうすればいい?
JPXプライム150は「稼ぐ力のある日本企業150社」に投資できる、質を重視した新しい指数です。NISA対象商品の拡充で注目されていますが、歴史が浅く、日本一国に集中する点には注意。初心者はまずオルカンやS&P500で世界に分散し、日本株を厚めにしたい場合の「脇役」として検討する、くらいの位置づけが安全です。

