ひとことで言うと:株価純資産倍率のことです。株価が1株あたり純資産の何倍かを示し、解散価値との比較指標です。
もう少し詳しく
PBRとは
PBR(Price Book-value Ratio、株価純資産倍率)とは、株価が1株あたり純資産(BPS)の何倍になっているかを示す指標のことです。理論上、PBR1倍は「企業が解散したら株主に戻る金額と株価が同じ」水準を意味します。
PBRの計算
PBR = 株価 ÷ 1株あたり純資産(BPS)
例:株価1,000円、BPS800円 → PBR 1.25倍
PBRの目安
- 0.5倍以下:超割安、PBR1倍割れは「解散価値以下」
- 0.5〜1倍:割安水準
- 1〜2倍:標準的な水準
- 2〜3倍:やや割高
- 3倍以上:成長期待・高評価
日米市場の平均PBR
- TOPIX:約1.3〜1.5倍
- S&P500:約4倍(米国は高水準)
- PBR1倍割れ銘柄:TOPIX構成銘柄の約4割(東証要請で改善中)
PBR1倍割れ問題
東京証券取引所は2023年からPBR1倍割れ企業に資本効率改善を要請しています。これにより自社株買い・増配が活発化し、株価上昇の要因になっています。
PBRの注意点
- 業種により水準が異なる:金融・素材は低め、IT・サービスは高め
- 無形資産が反映されにくい:ブランド・特許の価値は純資産に含まれない
- 業績変動の影響:赤字で純資産が減ると相対的にPBRが上昇
PERとPBRの組み合わせ
- 低PER・低PBR:割安だが業績低迷の可能性
- 低PER・高PBR:高ROEで効率的経営
- 高PER・低PBR:将来期待があるが現状は割安
- 高PER・高PBR:成長性高いが割高
FPねこの視点
PBR1倍割れ銘柄は「割安」とも「市場から見放されている」とも言えます。東証の改善要請を機に見直しが進む銘柄もあり、バリュー投資の対象として注目度が高まっています。
具体例
例えば、三菱UFJフィナンシャル・グループのPBRは約0.8倍(PBR1倍割れ)。2024年から積極的な自社株買い・増配でPBR改善が進み、株価も上昇傾向にあります。
よくある誤解
「PBR1倍割れは絶対買い」と言われがちですが、業績悪化・将来性なしで放置されている銘柄もあります。PBR1倍割れの理由(業績・業界構造・経営姿勢)を確認することが重要と言えるでしょう。
更新日:2026年05月27日内容に誤りを見つけたら教えてください
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