「日銀が利上げするって聞いたけど、私の生活にどう関係するの?」——2026年6月の金融政策決定会合を前に、こんな不安を感じている人は多いはずです。この記事では、もし日銀が政策金利を1%に引き上げたら、家計に何が起きるのかを、中学生でもわかるレベルでFPねこがやさしく解説します。
まず前提:いまの政策金利は0.75%
日本銀行(日銀)は2026年4月27〜28日の金融政策決定会合で、政策金利を0.75%に据え置くことを決めました。ただしこの据え置き決定には政策委員9名のうち3名が反対し、「いま利上げすべきだ」と主張しました。委員のあいだで利上げに前のめりな空気が強まっているのです。
市場では、次の6月会合で0.25%引き上げて政策金利1.00%になるという見方が最有力です。金利の先行きを示すOIS(金利スワップ)市場は、6月利上げをおよそ7〜8割織り込んでいます。「利上げするかどうか」ではなく「いつするか」の段階に入った、と考えておきましょう。


もし1%に利上げされたら、家計への4つの影響
① 住宅ローンの変動金利が上がる
いちばん影響が大きいのが変動金利の住宅ローンです。変動金利の多くは「短期プライムレート」を基準に決まり、政策金利が上がると連動して上がります。2025年12月の利上げ分は2026年4月以降に反映され始め、多くの銀行が2026年10月ごろに0.25%程度引き上げるのが現時点の最有力シナリオです。
たとえば3,000万円を35年・元利均等で借りている場合、金利が0.25%上がると年間の利息負担はおおむね数万円増えます。1%(4回分)上がれば月々の返済額がはっきり増えるレベルになります。
② 預金金利は少しだけ上がる
利上げは借りる側にはマイナスですが、預ける側にはプラスです。普通預金や定期預金の金利がじわっと上がります。ただし上がり幅は小さく、メガバンクの普通預金が0.001%→0.2%前後になった程度。インフレ(物価上昇)に追いつくほどではないため、「預金だけで資産を守る」のは依然として難しいのが実情です。
③ 円高方向に振れやすくなる
日本の金利が上がると、円を持つ魅力が増すため、理論上は円高方向に振れやすくなります。輸入品(食料・エネルギー)が安くなり、家計のインフレ圧力がやわらぐ可能性があります。ただし為替はアメリカの金利や世界情勢にも左右されるため、利上げ=即円高とは限りません。
④ 国の借金(国債)の利払いが増える
金利が上がると国が発行する国債の利息も増え、将来的に増税や歳出見直しの議論につながる可能性があります。これは間接的ですが、長い目で見れば家計に関わるポイントです。


結局、私たちは何をすればいい?
- 住宅ローン変動の人:いますぐの借り換えより、まず「金利が1%上がったら月いくら増えるか」を試算。家計に1〜2割の余裕を作っておく
- これから借りる人:変動と固定の差を冷静に比較。返済額が読めない不安が大きいなら固定も選択肢
- 預金中心の人:上がるとはいえ預金金利はインフレに勝てない。NISAでのインデックス積立を併用して資産の目減りを防ぐ
- 共通:ニュースの見出しに一喜一憂せず、自分の家計の数字で判断する



