老老介護のお金準備|配偶者を介護するときの3つの備え

保険

高齢の夫婦や親子が、互いに介護し合う「老老介護」。心身・経済の両面で大きな負担がかかります。共倒れを防ぐためのお金と制度の備えを、FPねこが解説します。

老老介護の何が大変か

老老介護(高齢者が高齢者を介護する状態)は、介護する側も体力・気力に限界があり、共倒れのリスクが高いのが最大の問題です。さらに、年金中心の家計で介護費用が重なると、経済的にも追い詰められやすくなります。高齢化が進む今、夫婦ともに高齢、あるいは高齢の子が高齢の親を介護するケースは増えています。「自分たちだけで頑張る」が最も危険な発想です。

共倒れを防ぐための備え

  • 公的介護保険をフル活用:訪問介護・デイサービス・ショートステイで介護者の負担を軽減
  • 地域包括支援センターに相談:介護の総合窓口。一人で抱え込まない
  • 高額介護サービス費・高額医療介護合算:費用の上限制度を使う
  • レスパイト(介護者の休息)ショートステイなどで介護者が休む時間を作る
💡 「介護する人を介護から休ませる」発想 介護者が倒れたら、される側も共倒れです。ショートステイやデイサービスは、要介護者のためだけでなく「介護者が休むため」にも使えます。罪悪感を持たず、積極的にプロの手を借りましょう。
質問者
質問夫婦で支え合っているので、人の手は借りたくないのですが…
FPねこ
FPねこその気持ちは尊いけど、老老介護は共倒れのリスクがとても高いにゃ。”自分たちだけで頑張る”のが一番危険。介護サービスを使うのは甘えじゃなく、長く支え合うための賢い選択。まず地域包括支援センターに相談してみて。

経済面の備え方

老老介護では、お金の不安も切実です。でも、公的制度を使えば負担はかなり抑えられます。介護サービスの自己負担は原則1〜3割、高額介護サービス費で月の上限もあります。医療と介護の自己負担を合算する制度もあり、所得が低い世帯ほど軽減が手厚くなります。さらに、住民税非課税世帯なら、施設の食費・居住費の軽減なども受けられます。「お金がないから介護できない」と思い込む前に、使える制度を地域包括支援センターやケアマネジャーにまとめて確認することが大切です。

質問者
質問経済的にも不安です。お金の面での支えは?
FPねこ
FPねこ公的介護保険(自己負担1〜3割)に加え、高額介護サービス費で月の上限がある。医療と介護の合算上限制度もあるにゃ。さらに自治体独自の助成があることも。”使える制度を全部洗い出す”ために、地域包括支援センターやケアマネに相談するのが近道だよ🐾

将来に備えて元気なうちに準備を

老老介護のリスクに備えるには、元気なうちからの準備も有効です。夫婦でお互いの資産・年金・希望を共有しておく、認知症に備えて家族信託や任意後見を検討しておく、住まいをバリアフリーにしておく、地域の支援サービスを調べておく——こうした準備があれば、いざ介護が必要になったとき慌てずに済みます。また、子どもや親族とも「もしものとき、どうするか」を話し合っておくと、老老介護に陥っても孤立せずに済みます。「まだ元気だから」と先送りせず、早めの備えが安心につながります。

質問者
質問子どもに迷惑をかけたくないのですが…
FPねこ
FPねこその気持ちは大切だけど、”全部一人で”も危険にゃ。子どもに金銭的負担をかけたくないなら、なおさら公的サービスを活用して、自分たちの資産・年金で賄える体制を作ることが大事。そして”いざというときの連絡・相談先”だけは、子どもや親族と共有しておこう。それも立派な備えだよ🐾
質問者
質問地域包括支援センターって、どこにあるの?
FPねこ
FPねこ各市区町村に設置されている、高齢者の介護・福祉の総合相談窓口にゃ。住んでいる地域の担当センターが決まっているので、市区町村の窓口やホームページで確認できる。介護の悩みは何でも無料で相談でき、必要なサービスにつないでくれる。困ったらまずここ、と覚えておこうね🐾

結局どうすればいい?

老老介護は共倒れのリスクが最も高いため、「自分たちだけで頑張らない」ことが何より大切です。公的介護保険(自己負担1〜3割)をフル活用し、ショートステイなどで介護者自身も休息を。費用は高額介護サービス費などの上限制度で抑えられます。元気なうちから資産共有や認知症対策の準備を。まずは介護の総合窓口である地域包括支援センターに相談し、使える制度をすべて洗い出しましょう。

⚠️ 本記事は2026年5月時点の一般的な情報提供で、特定の保険商品の加入・解約を勧めるものではありません。保障内容や制度は変動し、個人差があります。重要な判断は最新情報と専門家にご確認ください。
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