子どものいない共働き夫婦「DINKS」は、一般に貯蓄しやすい立場。でも「気づいたらお金が貯まっていない」ことも。DINKSならではの資産形成のコツを、FPねこが解説します。
DINKSは資産形成に有利な立場
DINKS(Double Income No Kids)は、夫婦2人の収入があり、教育費がかからないため、本来は資産を貯めやすい立場です。この有利さを活かせるかどうかで、将来の資産に大きな差がつきます。教育費という大きな支出がない分、その余力を老後資金や趣味、自己投資に回せるのがDINKSの強みです。
DINKSが陥りやすい落とし穴
- 収入が多い分、支出も膨らみやすい:外食・旅行・趣味などで「気づいたら貯まっていない」
- 家計が「どんぶり勘定」になりがち:2人とも稼いでいて、誰がいくら貯めているか不明
- 老後の備えを後回しにしがち:子どもがいない分、自分たちの老後資金は自分たちで


「財布が別々」のリスク
DINKSでありがちなのが、夫婦の財布が完全に別々で、お互いの貯蓄額を知らない状態です。「相手も貯めているだろう」と思っていたら、二人とも使ってばかりで世帯としてほとんど貯まっていなかった、というケースも。これを防ぐには、せめて「世帯としての貯蓄目標」と「毎月いくら貯めるか」を夫婦で共有することが大切です。財布は別々でも、共通の口座に毎月一定額ずつ入れて貯める、それぞれのNISAで積み立てる、といったルールを決めれば、二人の収入を活かして効率よく資産を築けます。


「自分たちの老後」は手厚く備える
DINKSが特に意識したいのが、老後に頼れる子どもがいないという点です。子育て世帯のように「いざとなったら子に」というセーフティネットは期待しにくいので、その分、自分たちの老後資金や、介護・医療への備えを手厚くしておく必要があります。幸い、DINKSは入金力が高く、教育費もかからないので、早くから老後資金を積み上げる余裕があります。夫婦それぞれのNISA・iDeCoをフル活用し、認知症に備えた財産管理(任意後見など)も視野に入れておくと安心。「子に頼らず、自分たちで完結できる老後」を、現役のうちにしっかり設計しておきましょう。




結局どうすればいい?
DINKSは二人分の収入があり教育費がかからない、資産形成に有利な立場。ただし支出が膨らみやすく「気づいたら貯まっていない」罠も。対策は、夫婦で家計を共有して貯蓄額を「見える化」し、「先取り貯蓄」を仕組み化すること。夫婦それぞれのNISAをフル活用し、二人分の非課税枠で老後にしっかり備えるのが、DINKSの強みの活かし方です。子に頼らない老後の備えも、現役のうちに設計しておきましょう。

