「自分の葬儀のことで、家族に負担をかけたくない」——そう考える人が増え、生前に葬儀を準備する人も。葬儀の生前契約のメリットと注意点、進め方を、FPねこが解説します。
葬儀の生前契約とは
葬儀の生前契約は、自分が元気なうちに、葬儀の内容・費用・形式を葬儀社と決めておくこと。残された家族が、悲しみの中で慌てて高額な葬儀を手配する負担を減らせます。「どんな葬儀にしたいか」という自分の希望も反映でき、納得のいくお別れの形を準備できます。
メリット
- 家族の負担が減る:内容・費用を事前に決めておける
- 自分の希望を反映できる:規模・形式・宗教など
- 費用が明確になる:事前に見積もりを確認でき、ぼったくりを防げる
- 家族の意見の対立を防げる:「故人の希望」が判断基準になる
葬儀の費用感と最近の傾向
近年は、大規模な一般葬より、家族葬・一日葬・直葬(火葬式)といった小規模・低価格の葬儀が増えています。費用は形式で大きく変わり、一般葬で100万円以上かかることもあれば、直葬なら数十万円以下に抑えられることも。まず「どんな葬儀にしたいか」を考え、複数社で見積もりを取って比較するのが基本です。


まずはエンディングノートから
いきなり生前契約を結ばなくても、まずはエンディングノートに希望を書き出すことから始めるのがおすすめです。「どんな葬儀にしたいか(規模・宗教・呼んでほしい人)」「予算の目安」「連絡してほしい人のリスト」などを書いておくだけでも、家族の負担は大きく減ります。エンディングノートは書店や自治体で手に入り、決まった書式はありません。書けるところから少しずつ埋めていけばOK。これは葬儀だけでなく、財産や医療の希望を整理するのにも役立ちます。


葬儀費用の備え方
葬儀費用の備えとして、生前契約の「積立型」以外にも方法があります。たとえば、葬儀費用分を別口座に分けて貯めておく、生命保険(少額の終身保険)で備えるなどです。積立型の生前契約は便利な反面、事業者の倒産リスクがあるため、預貯金で備えておくほうが柔軟で安全という考え方もあります。また、故人の預金は相続手続きが終わるまで引き出しにくいので、すぐ使える現金(または家族が把握している資金)を準備しておくと、いざというとき家族が困りません。




結局どうすればいい?
葬儀の生前契約は、家族の負担を減らし、自分の希望を反映できる「思いやり」の準備です。まずはエンディングノートに希望と予算を書き出すことから。契約するなら複数社で見積もりを比較し、積立型は事業者の信頼性・保全のしくみ・解約条件を必ず確認しましょう。費用は預貯金で備える方法も。近年は家族葬など小規模な葬儀が主流です。

