「プロが選んでくれるアクティブファンドのほうが儲かりそう」——そう思って手を出す前に、知っておくべき現実があります。選び方の前に伝えたい注意点を、データを交えてFPねこが解説します。
アクティブファンドとは:プロが銘柄を選ぶ投信
アクティブファンドは、運用のプロ(ファンドマネージャー)が「市場平均を上回ること」を目指して銘柄を選ぶ投資信託です。これに対し、日経平均やS&P500などの指数に連動するのがインデックスファンド。アクティブは「指数に勝つ」ことを目標にしますが、その分コスト(信託報酬)が高めです。


コストの差が長期で効いてくる
たとえばインデックスの信託報酬が年0.1%、アクティブが年1.5%だとすると、その差は毎年1.4%。一見小さく見えますが、これが20年30年と積み重なると、複利で最終資産に数百万円もの差を生みます。アクティブがこの手数料差を上回るリターンを出し続けるのは至難の業。だからこそ「低コスト」が長期投資の最重要ポイントなのです。
それでもアクティブを選ぶなら見るべき点
- 信託報酬が低めか:高コストは長期で致命的。同種の中で安いものを
- 長期(10年以上)の実績:短期の好成績は運の要素も大きい
- 純資産総額が大きく安定しているか:小規模は繰上償還リスク
- ベンチマーク(指数)に継続して勝てているか:勝てていないなら意味がない


「コア」はインデックス、「遊び」でアクティブ
どうしても気になるアクティブファンドがあるなら、付き合い方を工夫しましょう。資産の土台(コア)は低コストのインデックスにして、応援したい運用方針やテーマがあるアクティブは、余裕資金の一部(サテライト)で少額だけ持つ。こうすれば、アクティブが振るわなくても全体への影響は限定的です。「全財産をアクティブに賭ける」のではなく「遊びの一部」にとどめるのが賢明です。
「アクティブ=全部ダメ」でもない
誤解しないでほしいのは、アクティブファンドそのものが「悪」ではない、ということです。中には長期で市場平均を上回ってきた優秀なファンドや、インデックスにはない独自の視点で運用する魅力的なファンドも存在します。問題は「事前に勝てるファンドを見抜くのが極めて難しい」点と「高コストがハンデになる」点。だからこそ初心者は、確実に市場平均が取れる低コストのインデックスを軸にし、アクティブは知識と興味がついてから、というステップが安全なのです。




結局どうすればいい?
アクティブファンドは「プロが市場に勝つ」ことを目指しますが、高いコストゆえに長期では多くがインデックスに敗れています。初心者はまず低コストのインデックス(オルカン・S&P500)を土台に。アクティブは、どうしても惹かれる方針があるときに、余裕資金で少額だけにとどめるのが賢明です。

