「ワンルームマンション投資で不労所得」「節税になる」——そんな勧誘を受けたことはありませんか?FPねことしては、初心者にはおすすめできません。その落とし穴を、はっきり解説します。
ワンルームマンション投資とは
ワンルームマンション投資は、区分マンションの一室を買って人に貸し、家賃収入を得る投資です。「年金代わり」「節税になる」「ローンで他人のお金で資産形成」とうたわれ、サラリーマンへの勧誘が活発ですが、注意すべき点が非常に多い投資です。とくに新築ワンルームは、初心者が手を出して後悔するケースが後を絶ちません。
よくある落とし穴
- 「節税」の実態:節税できるのは多くの場合「赤字(損)だから」。損して税金が少し戻るだけで、トータルでは損していることも
- 空室・家賃下落リスク:入居者がいなければ収入ゼロでローンだけ残る。家賃も年々下がりがち
- 表面利回りの罠:管理費・修繕積立金・固定資産税・空室を引くと、手残りはわずか
- 新築は割高:新築ワンルームは販売価格に業者の利益が乗り、買った瞬間に価値が下がりやすい
- 強引な勧誘が多い:電話・しつこい営業で契約を迫る業者も


「サブリース」にも要注意
ワンルーム投資の勧誘でよく出てくるのが「サブリース(家賃保証)」です。「空室でも家賃を保証するから安心」とうたわれますが、注意が必要。保証される家賃は数年ごとに見直され、引き下げられることがあるうえ、契約解除をめぐるトラブルも多発しています。「30年家賃保証」と言われても、保証額が下がっていけば意味がありません。サブリースは万能の安全装置ではなく、むしろトラブルの火種になりうる、と理解しておきましょう。


不動産に投資したいなら
「不動産に投資したい」という気持ち自体は否定しません。ただ、その方法として現物のワンルームは初心者向きではない、ということです。代わりに、少額・分散できるREIT(上場不動産投信)なら、証券口座で手軽に多数の物件に分散投資でき、いつでも売買できます。現物のワンルームのような空室リスク・流動性リスク・強引な勧誘もありません。どうしても現物の不動産投資をやりたいなら、十分な知識と資金、そして冷静な物件の見極めができるようになってから、慎重に検討すべきです。




結局どうすればいい?
ワンルームマンション投資は、「節税」「年金代わり」のうたい文句の裏に、空室・家賃下落・割高な新築価格・サブリースの減額・強引な勧誘といった落とし穴が多く、初心者にはおすすめできません。「節税になる」は実際に損が出ていることの裏返しのことも。不動産に投資したいなら、まずNISAのインデックスを土台にし、少額・分散できるREITのほうが手軽で安全です。

