共働きで「家事に手が回らない」と悩む家庭は多いもの。家事代行サービスは贅沢でしょうか?それとも合理的な投資でしょうか。お金と時間の視点で、FPねこが考えます。
家事代行は「時間を買う」サービス
家事代行は、掃除・料理・洗濯などの家事をプロに任せるサービス。「お金で時間と心の余裕を買う」発想です。共働きで時間に追われる家庭にとって、夫婦げんかの原因が減る、休息や子どもとの時間が増える、といった効果があります。「家事は自分でやるもの」という固定観念を、一度見直してみる価値があります。
お金の視点で考える
家事代行の費用は1時間あたり数千円程度。これを「高い」と感じるか「妥当」と感じるかは、自分の時間の価値で変わります。たとえば、その時間を残業や副業に充てて家事代行費を上回る収入を得られるなら、合理的な選択といえます。あるいは、浮いた時間で休息して本業のパフォーマンスが上がる、家族との時間が増えて生活の満足度が上がる、という「お金で測れない価値」もあります。


まずはスポット利用から
家事代行に興味があっても、いきなり定期契約はハードルが高いもの。まずは「スポット利用(単発)」から試すのがおすすめです。「いちばん苦手・負担に感じる家事」を1回だけ頼んでみて、効果を実感してから定期利用を検討すればOK。たとえば「週末の作り置き料理」「水回りの徹底掃除」など、自分が最もストレスを感じる部分から外注すると、満足度が高くなります。最初から完璧を目指さず、小さく試すのがコツです。


家事代行以外の「時短」も検討
「時間を買う」方法は、家事代行だけではありません。食洗機・ロボット掃除機・乾燥機付き洗濯機などの時短家電は、初期費用こそかかりますが、一度買えば毎日の家事時間を継続的に減らせます。また、食材宅配やミールキット、ネットスーパーも買い物・調理の時間を節約できます。家事代行(人に頼む)と時短家電(モノに頼む)を組み合わせれば、コストを抑えつつ大きな時短効果が得られます。「自分たちの時間をどう増やすか」という発想で、家計と相談しながら選びましょう。


夫婦の家事分担も見直す
家事代行や時短家電にお金をかける前に、まず夫婦の家事分担そのものを見直すことも大切です。どちらか一方に家事が偏っていると、不公平感が募り、夫婦関係のストレスになります。「名もなき家事」も含めて、誰が何をやっているかを一度書き出してみると、偏りが見えてきます。そのうえで、分担を調整しつつ、それでも手が回らない部分を家事代行や時短家電で補う、という順番が理想です。お金で解決する前に、まず話し合いで解決できることもある——共働き家庭の家事は、夫婦の協力が土台になります。


結局どうすればいい?
家事代行は「贅沢」ではなく「時間と心の余裕を買う投資」。共働きで、浮いた時間の価値が費用を上回るなら合理的な選択です。まずは最も負担に感じる家事をスポット利用から試し、家計に占める割合を決めておけば使いすぎも防げます。時短家電との組み合わせも有効。固定費を見直して捻出するのも一案で、罪悪感を持つ必要はありません。

