家を借りる・選ぶとき、つい家賃の安さだけで決めていませんか? FPねこがおすすめしたいのは「会社の近くに住む」=職住近接という考え方です。多少家賃が上がっても、それを上回るメリットがたくさんあります。とくに大きいのが、人生でもっとも無駄になりやすい「通勤時間」をまるごと取り戻せること。この記事では、会社の近くに住むメリットを7つにまとめ、あわせて家賃が高いというデメリットや、地方の車通勤がむしろ有意義になるケースまで、独立系FPがフラットに解説します。
先に結論
- ◎会社の近くに住むと通勤時間という人生最大の無駄が消え、勉強・副業・家事・趣味・睡眠に使える
- ◎満員電車のストレス減・交通費が少なく社会保険料の負担も軽いなど、お金と健康にもプラス
- △ただし家賃は上がりがち。地方の車通勤など環境次第では「近さ」が絶対ではない
会社の近くに住むメリット7選
① 人生最大の無駄「通勤時間」がまるごと自由時間になる
往復2時間の通勤を続けると、年間で約500時間(=まる20日分以上)を移動だけに費やす計算になります。会社の近くに住めば、この時間がそっくり自分のものに。勉強・副業・家事・趣味・睡眠——何にでも使えます。お金は取り戻せても、時間だけは二度と戻りません。通勤時間の短縮は、人生でもっとも効果の大きい“時短”です。
② 満員電車のストレスから解放される
毎朝の満員電車は、心身に大きな負担をかけます。「満員電車のストレスは想像以上に大きい」とよく言われ、自由のきかない密集空間で長時間過ごすことは、疲労・イライラ・体調不良の原因に。会社の近くなら、徒歩や自転車、空いた電車で通えて、1日のスタートとメンタルがまるで変わります。
③ 交通費が少ないと、社会保険料の“隠れ負担”も減る
意外と知られていないお金の話。交通費(通勤手当)は所得税では月15万円まで非課税ですが、社会保険料の計算(標準報酬月額)には含まれます。つまり交通費が高い人ほど、健康保険料・厚生年金保険料が上がり、毎月の手取りが減るのです。会社に近い=交通費が少ないほど、この隠れ負担が小さくなります。
| 所得税 | 社会保険料 | |
|---|---|---|
| 通勤手当(交通費) | 月15万円まで非課税 | 標準報酬月額に含まれる(=保険料が上がる) |
※交通費が多いと将来の厚生年金はわずかに増えますが、目先の手取りで見れば交通費は少ないほど有利です。
④ 浮いた時間で副業・自己投資→収入アップにつながる
毎日2時間の自由時間が生まれれば、副業・資格の勉強・スキルアップに充てられます。これは将来の収入を増やす“自己投資”そのもの。通勤で消耗していた体力と時間を、お金を生む活動に振り向けられるのは大きな差です(→副業のメリット)。
⑤ 家族との時間が増える
朝と夜に時間の余裕が生まれると、家事や育児に参加でき、家族との会話も増えます。とくに共働き・子育て世帯では、通勤時間の短縮が家庭の余裕に直結します。お金には換えにくい、大切なメリットです。
⑥ 終電・遅延・天候・災害に強い
会社が近ければ、終電を気にせず、電車の遅延や悪天候にも左右されません。飲み会の後も歩いて帰れますし、地震など災害時に歩いて帰宅できる安心感も大きい。「帰れない」リスクが小さいのは、想像以上の心の余裕になります。
⑦ 緊急時にすぐ動ける・出社ハイブリッドがラク
子どもの急な発熱、家のトラブル——近ければすぐ駆けつけられます。また、週数回出社のハイブリッド勤務でも、近さの恩恵はそのまま。「ちょっと出社」が苦にならないので、働き方の選択肢が広がります。


デメリットも正直に|「近ければ正義」ではない
もちろん、会社の近くに住むことには弱点もあります。フェアに見ておきましょう。
- 家賃が高くなりがち:都心やオフィス街は家賃相場が高い。これが最大のデメリット
- 住環境の好みと合わないことも:繁華街は便利でも、静けさや子育て環境では郊外に分があることも
だからこそ大事なのは、「家賃の差」だけで決めず、「時間・交通費・社会保険料・ストレス」の総コストで比べること。往復の通勤時間を時給換算して、家賃差と天秤にかけてみてください。多くの場合、近いほうが“総合的に”割安になります。
地方の車通勤は別物|むしろ有意義な時間になることも
ここは誤解されがちなポイント。渋滞の少ない地方の車通勤は、満員電車のような苦痛が小さく、むしろプラスに働くこともあります。好きな音楽やオーディオブックを聴ける“ながら学習”の時間になりますし、なにより——
子育て世帯にとっては、車内が「家庭から離れて一人になれる、唯一の落ち着ける時間」になることも。仕事と家庭の間の“切り替え時間”として、心の余裕を生むケースもあります。つまり、通勤手段や生活環境によって「近さ」の価値は変わる——自分にとっての最適を考えるのが正解です。


浮いた時間とお金は、未来に投資しよう
会社の近くに住んで生まれた時間とお金を、ただ消費するだけではもったいない。一部でいいので自己投資(副業・スキル)と新NISAでの資産形成に回すと、効果が雪だるま式に大きくなります。
- 浮いた時間 → 副業・勉強で「稼ぐ力」を上げる
- 浮いたお金(交通費・社保・外食減) → 新NISAでオルカン/S&P500を積み立て
住む場所の最適化は、お金・時間・健康のすべてに効く“土台づくり”。将来いくらになるかは新NISA積立シミュレーターで試算してみてください。
よくある質問(職住近接のFAQ)
まとめ|FPねこの結論
- ◎会社の近くに住むと通勤時間・満員電車・交通費の社保負担が減り、時間・お金・健康にプラス
- ◎家賃差は「時間+交通費+社保+ストレス」の総コストで比較。多くは近いほうが割安
- △ただし地方の車通勤など環境次第では近さが絶対ではない。自分の最適を考える
- ◎浮いた時間とお金は自己投資と新NISAへ。住む場所の最適化はFIREの土台
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