住宅ローン 変動金利 vs 固定金利|“+3%でも返せる人”は変動、無理なら固定で身の丈を

FIRE羅針盤
★ 買うなら/住宅ローン

マイホームを買うと決めたら、次に悩むのが「変動金利か、固定金利か」。結論から言うと、選び方の軸は超シンプルです——変動金利が“もし大きく上がっても”返せる人は変動、返せない人は固定。そして、その「返せるか」を左右するのが今あなたが持っている資産です。この記事では、その判断基準をやさしく整理します。

先に結論

  • 変動が「今より+3%(金利およそ4%前後)」まで上がっても返せる人変動でOK
  • それが不安・払えない人固定(フラット35など)で、最初から無理のない金額の家
  • 今すでに十分な資産がある人は金利上昇に耐えられる→変動が有利
  • 資産が少なく家計に余裕がない人ほど、固定で「返済額が変わらない安心」を買う
  • 「変動が安いから」と、上がったら詰むギリギリの借入をするのが最悪。これは金利選び以前の問題
資産がある人向け
変動金利
  • 金利が低い(今は最安水準)
  • 総返済額が小さくなりやすい
  • 上限なし=上昇リスクは自分持ち
  • 差額をNISA・繰上に回せる
VS
資産が少ない人向け
固定金利
  • 金利は高め
  • 完済まで返済額が一定
  • 金利が上がっても影響ゼロ
  • 家計の見通しが立てやすい

▲ 「金利上昇に耐えられるか」で選ぶ。耐えられる人は変動、不安な人は固定

本質金利が上がるリスクを「誰が背負うか」

変動金利

金利上昇リスクをあなた(債務者)が背負う。その代わり金利は低い

固定金利

金利上昇リスクを銀行(債権者)が肩代わり。だから金利は高め

固定が割高なのは、いわば“安心料”。銀行がリスクを引き受けてくれる分を上乗せしているだけです。だから問いはいつも同じ——「上昇リスクを、自分で背負えるか?」。背負える人は変動でコストを下げ、背負えない人は固定で銀行に任せる。これが選び方のすべてです。

1そもそも変動金利に「上限」はある?答え:基本ありません

「変動でも125%ルールがあるから、そんなに上がらないでしょ?」——これは大きな誤解です。変動金利に契約上の上限金利は基本ありません。よく言われる「5年ルール・125%ルール」は、次のような“返済額”の上限であって、金利そのものの上限ではないのです。

  • 5年ルール…金利が上がっても、5年間は毎月の返済額を変えない
  • 125%ルール…6年目以降も、返済額は前回の1.25倍までしか上げない

一見やさしい仕組みですが、落とし穴があります。金利が大きく上がると、毎月の返済額のほとんどが利息になり、元本がなかなか減りません。さらに返済額を超える利息は「未払い利息」として積み上がり、払っても残高が減らない状態に陥ることも。そして一部のネット銀行(住信SBI・PayPay銀行など)は、この5年・125%ルール自体がありません。金利上昇がそのまま返済額に反映されます。

つまり変動は、「いざとなれば自分でリスクを引き受ける」ローン。だからこそ、上限を頼りにするのではなく、“もし上がっても返せるか”を自分で確かめる必要があるのです。

2判断軸①:+3%まで上がっても返せるか自分でストレステストする

変動に上限がない以上、選び方の第一歩は「もし金利が大きく上がっても、その返済額を払い続けられるか」を試算すること。FPねこのおすすめの目安はこれです。

FPねこのストレス基準

今の変動金利が
+3%(金利およそ4%前後)
になっても返せるか?

これは大げさな数字ではありません。借り手の「繰上返済を考える防衛ライン」は金利3%が最多、銀行各社の10年後予測も2〜4%前後。+3%は保守的かつ現実的なラインです。

  • 年収倍率は5倍以内(借入額÷年収)を目安に。ここを守れば、多少の金利上昇では家計は揺らぎません
  • シミュレーターで「金利4%」を入れて毎月返済額を確認。その額を払い続けられるなら変動でOK、きついなら固定か、そもそも借入額を下げる
  • 5年・125%ルールの“ある/なし”も要確認。ルールなしの銀行は上昇が即反映される分、金利が低い傾向。耐えられる人向けです

3判断軸②:今の「資産」で決める耐えられる人=変動/耐えられない人=固定

「+3%でも返せるか」を本当に左右するのが、今あなたが持っている資産です。考え方はシンプルです。

資産が十分にある人変動が有利

金利が上がっても、貯蓄や投資資産で繰上返済・補填ができる。上昇リスクを自分で吸収できるので、低金利のメリットを取りにいける変動が合理的。浮いた利息はNISAでさらに増やせます。

資産がまだ少ない人固定で安心

金利が上がったとき、取り崩せる資産がない=家計が直撃される。だからこそ固定で返済額を固定し、最初から無理のない金額の家を選ぶのが正解。安心して資産形成を進められます。

要するに、「金利が上がっても耐えられる体力があるか」がすべて。体力がある人は変動でコストを下げ、まだの人は固定で守りを固める。背伸びしたローンを組まない——これがいちばん大切です。

あなたはどっち?30秒セルフ診断
2つの質問に答えるだけ
Q1

金利が+3%(およそ4%)になっても、その返済額を払い続けられる?

いいえ → 迷わず「固定」へ
▼ はい の人は次へ
Q2

いざ金利が上がっても、取り崩せる資産(貯蓄・投資)が十分にある?

▼ あなたの答えは…
変動金利Q1もQ2も「はい」の人
固定金利Q1で不安/Q2が「いいえ」の人

4では、どこで借りる?無料診断で最適な1本を

変動も固定も、同じ条件でも銀行によって金利・諸費用が大きく違います。自分で何行も比べるのは大変なので、プロに最適な借り先を提案してもらうのが近道です。

借入・借換住宅ローン選び無料で診断
年収や希望額を入れるだけで、あなたが借りられる銀行と金利がわかります。変動の最安はもちろん、フラット35(固定)の比較にも対応。借り換えの試算にも使えます。
FPねこのおすすめ

モゲチェック…ネット銀行を中心に、変動・固定を横断してあなたに合う住宅ローンを無料で提案。「いくら借りられて、毎月いくらか」を中立的な目線で確認できます。

よくある質問(猫がお答えします)

質問
結局、変動と固定どっちを選ぶ人が多いの?
いまは変動を選ぶ人が多数派だにゃ。金利が低いからね。でも大事なのは「多いから」じゃなく「自分が+3%に耐えられるか」。耐えられないなら、多数派でも固定を選ぶべきだにゃ。
FPねこ
質問
あとから変動→固定に変えられるの?
変えられるけど、金利が上がってからだと固定の金利も上がっていて手遅れになりがちにゃ。「上がったら固定に逃げよう」は当てにしないこと。最初から耐えられる範囲で選ぶのが鉄則だにゃ。
FPねこ
質問
金利が上がったら、急いで繰上返済すべきなの?
あわてなくて大丈夫だにゃ。低金利のうちは繰上返済よりNISAで運用したほうが有利なことも多い。数字で比べてから決めてにゃ。繰上返済 vs 新NISA シミュレーターが便利だにゃ。
FPねこ

まとめ

  • 本質は「金利上昇リスクを自分(変動)か銀行(固定)か、どちらが背負うか」。固定が割高なのは安心料
  • 変動金利に契約上の上限はない。125%ルールは“返済額”の上限で、未払い利息の罠もある
  • 選び方の軸は「今より+3%(金利約4%)まで上がっても返せるか」のストレステスト
  • 資産が十分にある人=耐えられる=変動資産が少ない人=固定で身の丈の家を
  • いちばん大事なのは背伸びしたローンを組まないこと。借入は年収の5倍以内が目安
FPねこ

そもそも、買うべき?借りるべき?

住まいの最適解は人それぞれ。賃貸とマイホーム、あなたに合うのはどっちかを3分で診断できます。

賃貸orマイホーム診断を試す →

あわせて読みたい

※本記事は2026年6月時点の一般的な情報提供であり、特定の金融機関・住宅ローンの契約を勧誘・強制するものではありません。金利・ルール・取扱いは金融機関や時期により異なり、改定される場合があります。最終的なご判断はご自身で、契約前に必ず各金融機関の公式サイトで最新情報をご確認ください。

住宅ローンは変動か固定か|後悔しない金利の選び方【FPねこ】
📌 あとで読む用にPinterestで保存
タイトルとURLをコピーしました