車に乗るなら入っておくもの——そんなイメージのあるJAF(日本自動車連盟)。でも、独立系FPの私(FPねこ)の本音を先に言うと、JAFは「日本人が入りがちな不要保険ランキング」10位(あくまで主観です)。多くの人にとっては、なくても困らない“重複コスト”になりがちです。この記事では、なぜJAFが多くの人に要らないのか/それでも向いている人/解約していい人の見分け方まで、忖度なしで解説します。
先に結論
- ✕多くの人にとってJAFは要らない(任意保険のロードサービスで足りる)
- ✕「1回使えば元が取れる」は本当。でもその1回が来ない人が約9割
- ◎まず加入中の自動車保険のロードサービス内容を確認。足りるならJAFは解約してOK
- ◎古い車に長く乗る・よく遠出・他人の車やバイクにも乗る人だけはJAFの価値あり
「1度使えば元が取れる」年会費。けど…そんなに使う?
まず、JAFがどんな組織かをおさらいします。日本自動車連盟(JAF)は1963年に創立され、その年からロードサービス事業を開始した、たいへん歴史のある法人です。今も会員数は増え続けており、2025年4月時点で会員数は2,000万人以上、継続率は90%以上とされています。多くの人に支持されている、立派なサービスであることは間違いありません。
個人会員の年会費は年間4,000円(ほかに入会時の入会金2,000円)。ロードサービスの代表格である「バッテリー上がり」の救援を、非会員が頼むと21,700円(昼間・一般道の応急始動作業)かかりますが、会員なら無料。たしかに、一回使えば十分に元が取れる計算です。
……ですが、ここで立ち止まって考えてみてください。あなた、そんなにロードサービスを使いますか?
そもそも、この21,700円という金額も「払えない大金」ではありません。年会費4,000円を払ったつもりで貯金しておけば、5〜6年で2万円以上が貯まり、いざというときの救援費用は自分の貯金で十分まかなえます。めったに起きないトラブルのために毎年払い続けるより、「起きたときに、貯金から払う」ほうが、トータルではずっと安く済むことが多いのです。これは保険全般に通じる考え方で、“貯金で払える範囲のリスクに、わざわざ保険(会費)はいらない”のが鉄則です。
JAFが「要らない」と言える3つの理由
① およそ「10人に9人」が使わない=事実上の“掛け捨て”
JAFのロードサービスの年間出動は、おおむね200万件規模。会員数2,000万人で単純計算すると、1年間に使う人はおよそ1割——裏を返せば、約9割の会員は、その年に一度も使っていないことになります(実際には1人が複数回使うこともあるため、あくまで目安です)。
「1回使えば元が取れる」のは事実。でも、その“1回”が来ないまま、毎年4,000円を払い続けている人が大多数。これは実質、使われない掛け捨て保険と同じ状態です。
② 任意保険(自動車保険)のロードサービスが、もう十分に拡充されている
いちばん大きいのがこれ。今は自動車保険(任意保険)に、ロードサービスが“無料で付帯”されているのが当たり前になりました。多くの保険会社で、バッテリー上がり・パンク・燃料切れ・キーの閉じ込み・レッカー(一定距離まで無料)・事故や故障時の宿泊/帰宅費用サポートまでカバーされます。
つまり、JAFで受けられる救援の多くは、すでに加入している自動車保険でカバーできている可能性が高い。それなのにJAFにも入っていたら、同じ保障に二重でお金を払っていることになります。
さらに言えば、任意保険以外にも頼れる先はあります。日ごろから良い関係を築けている車屋さん・修理屋さん(ディーラーや町の整備工場)があれば、ちょっとしたトラブルなら無料でサッと対応してくれるケースもよくあります。「困ったときに電話できる相手」が一人いるだけで、JAFの出番はさらに減ります。
③ 「年4,000円」は小さく見えて、長く効く固定費
年4,000円は一見わずか。でも固定費は“使っていなくても毎年出ていく”のが怖いところ。10年で4万円、20年で8万円。一度も使わなければ、まるごとムダです。「なんとなく安心だから」で払い続けている固定費こそ、家計見直しの最優先ターゲットです。
🔍 まず確認:あなたの自動車保険、ロードサービスは付いていますか?
ほとんどのネット型・代理店型の自動車保険には、ロードサービスが無料で標準付帯されています。保険証券やマイページで「ロードサービス」「レッカー無料距離」「バッテリー上がり」などの項目を確認してみてください。そこで足りていれば、JAFは思い切って解約してOKです。


それでもJAFが「向いている人」もいる(公平に)
もちろん、JAFが悪いわけではありません。任意保険のロードサービスにはない、JAFならではの強みもあります。いちばんの違いは、自動車保険のロードサービスが「契約した車」が対象なのに対し、JAFは「人(会員)」に付くこと。だから次のような人には、JAFの価値があります。
- 古い車・過走行の車に長く乗る(トラブルの確率が高い)
- よく遠出・長距離を運転する
- 自分名義以外の車・レンタカー・友人の車・バイクにもよく乗る(人に付くJAFが活きる)
- ロードサービスを実際に頻繁に使う
逆に、新しめの車に近所中心で乗る人は、JAFのメリットを活かしきれません。あなたがどちらに当てはまるかで判断しましょう。
解約していい人・残していい人の見分け方
チェックリスト
- ✕自動車保険にロードサービスが付いている&主に自分の車に乗る → JAFは解約でOK
- ◎古い車/よく遠出/他人の車・バイクにも乗る → JAFは残す価値あり
- ◎まず保険のロードサービス内容を確認。重複していたら、どちらか一方に絞る
なお、車に乗る人にとって本当に必要なのは「対人・対物無制限の任意保険」です。そこは絶対に外さず、その上でロードサービスの重複(JAF)を見直す——これが正しい順番です(→必要な保険はこの3つだけ)。
浮いた年会費は新NISAへ
JAFを解約すれば、年4,000円が浮きます。小さく見えても、固定費の削減は一度やればずっと効くのが強み。浮いたお金を新NISAでオルカン/S&P500に積み立てれば、「使わない安心」を「育つ資産」に変えられます🐾


よくある質問(JAFのFAQ)
結局どうすればいい?
- ✕多くの人はJAF不要。「1回で元が取れる」けど、その1回が来ない人が約9割
- ◎まず自動車保険のロードサービスを確認。足りるなら解約、足りない・例外に当てはまるなら残す
- ◎必要なのは対人対物無制限の任意保険。重複コストを削って浮いたお金は新NISAへ
結論:多くの人にとって、JAFは要らない。
まず任意保険のロードサービスを確認。重複していたら、年4,000円は見直しどき🐾
🐾 保険・固定費の見直しに迷ったら
FPねこは独立系の現役FP。保険会社のように特定の商品を売り込むことはありません。自動車保険の必要な補償、JAFの要・不要、家計の固定費まで、あなたの立場で無料で相談できます。
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