年金繰下げ受給とは?意味・使い方を猫と一緒にやさしく解説

その他重要用語
ネンキンクリサゲジュキュウ / Pension Deferred Receipt
最終確認日:2026年05月27日

ひとことで言うと:65歳ではなく66〜75歳に受給開始することで、年金額を毎月増額できる制度のことです。

もう少し詳しく

年金繰下げ受給とは

年金繰下げ受給とは、本来65歳から受け取る老齢年金(基礎年金・厚生年金)の受給開始を、66〜75歳の間で遅らせることで、月々の受給額を増額できる制度のことです。

増額率

繰下げ1か月につき+0.7%増額:

  • 66歳開始:+8.4%
  • 70歳開始:+42.0%
  • 75歳開始:+84.0%(最大)

損益分岐年齢

「何歳まで生きれば繰下げの方が得か」の損益分岐:

  • 66歳繰下げ:約78歳
  • 70歳繰下げ:約82歳
  • 75歳繰下げ:約87歳

繰下げ年齢 + 12年が損益分岐の目安です。

老齢基礎と老齢厚生は別々に繰下げ可能

例えば「基礎年金は70歳まで繰下げ、厚生年金は65歳から受給」など、柔軟な設計が可能です。

メリット

  • 一生涯の受給額が増える(長生きほど有利)
  • 老後の収入の安定性が高まる
  • 増額分は終身で続く

デメリット・注意点

  • 短命だと総受給額は減る
  • 65〜70歳の生活費を別途用意する必要
  • 加給年金・振替加算は繰下げ対象外
  • 税金・社会保険料も増額対応

繰下げに向く人

  • 健康状態が良く長生きの見込み
  • 65歳以降も働く予定(厚生年金加入継続)
  • 65歳時点で十分な貯蓄・退職金がある
  • 新NISA・iDeCoで65〜70歳の生活費を確保

繰下げに向かない人

  • 健康に不安がある
  • 65歳時点で経済的余裕がない
  • 平均寿命未満の可能性が高い家系

詳しくは「年金、繰下げ受給は本当にお得?」の個別記事を参考に。

具体例

例えば、65歳開始で月20万円の年金を受給予定だった人が、70歳まで繰下げると月28.4万円に増額(+42%)。82歳で65歳開始の総受給額に追いつき、それ以降は繰下げが有利になります。85歳まで生きれば総受給額で約600万円多くなる計算。長生きするほど効果が大きい制度と言えるでしょう。

本ページの内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の推奨や個別の投資・税務助言ではありません。最新の制度・税率・数値は変更されている可能性があります。最終的な判断はご自身の責任で、または専門家にご相談の上で行ってください。
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