ひとことで言うと:住宅ローンの返済中に、毎月の返済額とは別に元金の一部または全額を前倒しで返済することです。
もう少し詳しく
繰り上げ返済とは
繰り上げ返済とは、住宅ローンの返済中に、毎月の通常返済とは別に元金の一部または全額を前倒しで返済することです。返済する元金にかかるはずだった将来の利息を削減できるため、節約効果が大きい返済方法です。
繰り上げ返済の2つの方法
- 期間短縮型:返済期間を短くする(月々の返済額は変わらない、利息削減効果が大きい)
- 返済額軽減型:月々の返済額を減らす(返済期間は変わらない、家計の余裕が増える)
期間短縮型のメリット
- 利息削減効果が大きい(数十万円〜数百万円規模)
- 完済時期が前倒しになる
- 老後までに完済できる安心感
返済額軽減型のメリット
- 月々の家計が楽になる
- 教育費・介護費など将来の支出に備えやすい
- ライフプランの柔軟性が高まる
繰り上げ返済のタイミング
- 早ければ早いほど利息削減効果が大きい
- ボーナス・住宅ローン控除終了・子の独立後などタイミングを見計らう
- 住宅ローン控除期間中は控除額より利息のほうが大きい場合のみ実行
繰り上げ返済の手数料
- ネット銀行:原則無料(ネット手続き)
- メガバンク:窓口で手数料5,000〜30,000円程度
- フラット35:無料
FPねこの視点
繰り上げ返済は「最強の節税・節約」とも言われますが、注意点もあります。
- 手元資金を残す:教育費・老後資金・緊急時資金は確保
- 住宅ローン控除との比較:金利<控除率(0.7%)の場合は控除期間中に繰り上げない方が得な場合も
- NISA運用との比較:金利<期待リターンならNISA運用に回すのも一案
ただし、金利上昇リスクのある変動金利を借りているなら、心の安心のために繰り上げ返済する価値も大きいです。
具体例
例えば、3,500万円・金利1.0%・35年で借りた住宅ローンに、5年目に200万円を期間短縮型で繰り上げ返済すると、返済期間が約2年4か月短縮され、総利息は約77万円削減されます。一方、返済額軽減型で同じ200万円を繰り上げると、月々の返済額が約5,000円減り、家計の余裕が増えます。
よくある誤解
「繰り上げ返済は早ければ早いほど良い」と一般的には言われますが、住宅ローン控除(最大13年間、年末残高×0.7%)の期間中は、残高を減らすと控除額も減ります。控除率より金利が低い場合は、控除終了後に繰り上げるほうが得になることもあります。
更新日:2026年05月27日内容に誤りを見つけたら教えてください
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