「NISA口座は1人1つ」ですが、実は別の金融機関に変更できます。手数料の高い銀行から低コストのネット証券へ——後悔しない口座選びと変更方法を、FPねこが解説します。
NISA口座は金融機関を変更できる
NISA口座は1人につき1つしか持てませんが、年単位で金融機関を変更できます。「最初に銀行で作ったけれど、商品が少なく手数料も高い」と気づいた人が、低コストのネット証券に変更するケースが多くあります。一度作ったら変えられない、と思い込んでいる人も多いですが、ルールを知れば乗り換え可能です。
ネット証券が有利な理由
- 取扱商品が圧倒的に多い:オルカン・S&P500など低コストの定番投信が揃う
- 売買手数料が安い(無料も多い)
- クレカ積立でポイントが貯まる:積立額に応じてポイント還元
- 少額・自動積立がしやすい


変更の注意点
- 変更したい年の前年10月〜当年9月末までに手続き:タイミングに注意
- その年にすでにNISAで買付していると、その年は変更できない:翌年からになる
- 旧口座の商品は移管できない:旧口座の保有分は非課税のまま残り、新口座で新たに買い付ける


変更の手続きの流れ
NISA口座の金融機関変更は、次の流れで行います。①今の金融機関に「金融機関変更」を申し出て、勘定廃止通知書を受け取る ②新しい金融機関にNISA口座開設を申し込み、その通知書を提出する。手続きには時間がかかるので、変更したい年の前年10月〜当年9月末までに余裕を持って進めましょう。注意したいのは、その年にすでにNISAで1円でも買い付けていると、その年は変更できず、翌年からになること。「今年から新しい証券会社で」と思うなら、その年にまだ買付していないことが条件です。


旧口座の資産はどうする?
金融機関を変更しても、旧口座(旧NISA)で買った資産は、そのまま非課税で運用を続けられます。新口座に移すことはできませんが、売却するまで非課税のまま保有できるので、無理に売る必要はありません。新しい買付だけを新口座で行い、旧口座の資産はそのまま育てる、という形になります。ただし、2つの口座を管理することになるので、自分の資産が「どこに・いくらあるか」を把握しておくことが大切。ネット証券同士なら、アプリで残高を確認しやすいので、管理の手間も小さく済みます。




結局どうすればいい?
NISA口座は年単位で金融機関を変更でき、低コストのネット証券(SBI証券・楽天証券など)への変更がおすすめです。オルカン・S&P500の低コスト投信が買え、クレカ積立のポイントも貯まります。変更は「前年10月〜当年9月末」に手続きし、その年に買付済みだと翌年からに。旧口座の資産は非課税のまま残り、新規買付を新口座で行います。

