米国株インデックスといえば「S&P500」が有名ですが、実は代表的な指数が複数あります。それぞれの違いを知れば、自分に合った1本が選べます。”米国インデックス3兄弟”を、FPねこが解説します。
米国インデックス3兄弟とは
米国株のインデックス投資でよく登場するのが、次の3つの指数です。それぞれカバーする範囲と特徴が異なります。どれも米国を代表する指数ですが、中身を知らずに選ぶと「思っていたのと違う」となりかねません。
① S&P500:米国の大型500社
米国を代表する大企業約500社で構成。米国株式市場の時価総額の8割程度をカバーします。「米国の主力企業にまとめて投資」するイメージで、最もポピュラーな選択肢。世界的な投資家も推奨する、王道中の王道です。
② CRSP US Total Market(全米株式):約4,000社
大型株だけでなく中小型株も含めた米国市場のほぼ全体(約4,000社)に投資。「VTI」などが連動。S&P500より幅広く、これから成長する中小企業も取り込めます。「米国まるごと」を買いたい人向けです。
③ NASDAQ100:ハイテク中心の100社
ナスダック市場の代表的な非金融100社で構成。IT・ハイテク企業の比率が高く、成長性が高い反面、値動きも大きめ。当たれば大きいがリスクも相応で、金利上昇局面では大きく下げた歴史もあります。


「ダウ平均」との違いは?
ニュースでよく聞く「NYダウ(ダウ平均)」は、米国を代表する優良企業30社で構成される、歴史の古い指数です。ただし、わずか30社で、しかも「株価」を単純平均する独特の計算方法のため、投資の対象としてはS&P500のほうが分散も効いて一般的です。ニュースの指標としては有名ですが、長期の資産形成で選ぶなら、より広く分散されたS&P500や全米株式のほうが理にかなっています。


米国集中か、全世界か
3兄弟はどれも「米国だけ」に投資する指数です。米国は世界経済を牽引してきた強い市場ですが、「未来も米国が一番」という保証はありません。米国一国への集中が不安なら、米国も含めて世界中に分散する全世界株(オルカン)という選択肢もあります。オルカンの約6割は米国株なので、「米国を中心にしつつ世界にも分散したい」というバランス型のニーズに応えてくれます。米国を信じるならS&P500、世界に広く分散するならオルカン、と考えると選びやすいでしょう。




結局どうすればいい?
米国インデックスの初心者向け定番はS&P500(主力500社)か全米株式(市場全体)。この2つは長期リターンに大きな差はなく、好みで選べばOKです。NASDAQ100はハイテク集中で値動きが大きいので、選ぶなら一部にとどめましょう。米国一国集中が不安なら、全世界株(オルカン)も有力な選択肢です。

