NISAの成長投資枠では、個別株も買えます。「せっかくだから個別株で大きく狙いたい」——その気持ちはわかりますが、初心者には注意点があります。具体例を交えて、FPねこが冷静に解説します。
成長投資枠では個別株も買える
新NISAの成長投資枠(年240万円)では、投資信託だけでなく、個別の株式やETFも買えます(つみたて投資枠は対象が投資信託中心)。日本株・米国株の個別銘柄を非課税で保有でき、配当も値上がり益も非課税になるのは大きなメリットです。
でも初心者が個別株を選ぶのは難しい
個別株は、当たれば大きいですが、1社に集中するぶんリスクも高いのが難点。業績悪化や不祥事で株価が大きく下がることもあり、最悪は上場廃止のリスクも。どの会社が伸びるかを当て続けるのは、プロでも難しいことです。インデックス投信が数千社に分散しているのに対し、個別株1銘柄は文字どおり「1社に全額賭ける」ことになります。


それでも個別株を買うなら
- 余裕資金の一部だけ:土台はインデックス、個別株は脇役(サテライト)に
- 複数銘柄に分散:1社集中を避け、できれば業種も分ける
- 応援したい・よく知る企業から:自分が理解できる範囲で
- 損益通算できない点に注意:大きく賭けない
具体例:コア・サテライト戦略
おすすめの考え方が「コア・サテライト戦略」です。資産の大部分(コア=8〜9割)をオルカンやS&P500のインデックスで固め、残りの一部(サテライト=1〜2割)で、応援したい個別株やテーマに挑戦する。こうすれば、個別株で失敗しても全体へのダメージは限定的で、当たれば上乗せのリターンを楽しめます。
成長投資枠の賢い使い方
成長投資枠(年240万円)の使い道に迷ったら、結論はシンプルです。つみたて投資枠と同じく、オルカンやS&P500のインデックス投信を成長枠でも買うこと。つみたて枠(年120万円)だけでは物足りない人が、成長枠も使って同じインデックスへの投資額を増やす、という使い方が王道です。個別株はあくまで「やりたい人がサテライトで」。成長枠=個別株専用、と思い込む必要はまったくありません。






結局どうすればいい?
NISA成長投資枠で個別株は買えますが、初心者は無理に個別株を選ばず、成長枠でもインデックス投信を買うのが堅実です。個別株に挑戦するなら、土台をインデックスで固めたうえで(コア・サテライト戦略)、余裕資金のごく一部・複数銘柄に分散して。損益通算ができない点にも注意しましょう。

