ひとことで言うと:金融機関が発行する債券形式の上場投資商品のことです。ETFと似ていますが、発行体の信用リスクがあります。
もう少し詳しく
ETNとは
ETN(Exchange Traded Note、上場投資証券)とは、金融機関(証券会社・銀行等)が発行する債券形式の上場投資商品のことです。対象指数に連動する点ではETFと似ていますが、発行体の信用リスクがある点が大きな違いです。
ETNとETFの違い
| 項目 | ETN | ETF |
|—|—|—|
| 法的形態 | 債券 | 投資信託 |
| 信託財産 | なし | あり |
| 信用リスク | 発行体の倒産リスクあり | 信託財産が保全 |
| トラッキングエラー | ほぼゼロ | 若干あり |
| 投資対象 | 商品・コモディティ等 | 株式・債券中心 |
代表的なETN
- 2031 NOMURA NEXT NOTES S&P500ベア・3倍上場投信
- 2035 NOMURA NEXT NOTES NASDAQ-100・3倍ブル上場投信
- 2038 国際のETN 原油先物指数
- 2039 国際のETN プラチナ価格指数
- 2040 国際のETN ゴールド価格指数
ETNの特徴
- 連動精度が高い:トラッキングエラーがほぼゼロ
- コモディティ商品が多い:原油・金・穀物等
- レバレッジ・インバース型も多い:3倍ブル・3倍ベア等
- 発行体の信用が重要:倒産すると価値が大幅減
ETNのリスク
- 発行体の信用リスク:金融機関が破綻すると債券価値喪失
- 流動性リスク:銘柄により流動性が低い場合あり
- 早期償還リスク:発行体の判断で早期償還される可能性
- NISA対象外:レバレッジ型を中心に成長投資枠対象外
過去の事例:ベアスターンズ
2008年のリーマンショックで複数の投資銀行が破綻。これらの金融機関が発行したETNを保有していた投資家は、対象指数とは無関係に大幅損失を被りました。
FPねこの視点
ETNは「コモディティ投資の手段」として有効ですが、信用リスクの理解が必須です。長期保有なら金や原油はETF(GLD、USO等)を選ぶほうが、信託財産保全の観点で安全と言えるでしょう。
具体例
例えば、金価格に連動するETN(2040)と金ETF(1540)はほぼ同じ動きをしますが、ETNは野村ホールディングスが発行する債券、ETFは信託財産で保全されます。発行体リスクを考えれば、ETFのほうが安全性が高いです。
よくある誤解
「ETNはETFよりも連動精度が高くて優れている」と言われることもありますが、信用リスクの存在を考えれば必ずしも優位とは言えません。流動性・信用度の高い大手発行体の商品を選ぶことが重要と言えるでしょう。
更新日:2026年05月27日内容に誤りを見つけたら教えてください
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