制度信用取引とは?意味・使い方を猫と一緒にやさしく解説

信用取引・空売り
セイドシンヨウトリヒキ / Standardized Margin Trading
最終確認日:2026年05月27日

!
高リスク用語のお知らせこの用語は上級者向けの取引・商品に関するものです。仕組みが複雑で大きな損失が出る可能性があります。十分に理解し、ご自身のリスク許容度を踏まえた上でご利用ください。
ひとことで言うと:証券取引所のルールに基づく信用取引のことです。6か月以内に決済する必要があります。

もう少し詳しく

制度信用取引とは

制度信用取引(せいどしんようとりひき)とは、証券取引所が定めるルールに基づいて行う信用取引のことです。決済期限は6か月以内、対象銘柄は取引所が指定する「信用銘柄」「貸借銘柄」に限定されます。

制度信用取引の特徴

  • 決済期限:6か月以内
  • 対象銘柄:取引所指定の信用銘柄・貸借銘柄
  • 金利:年2〜3%程度(買い建て)
  • 貸株料:年1〜2%程度(売り建て)
  • 逆日歩:株不足時に発生する追加費用

信用銘柄と貸借銘柄

### 信用銘柄

  • 信用買いのみ可能
  • 売り建て(空売り)はできない

### 貸借銘柄

  • 信用買い・信用売り両方可能
  • 株主優待のクロス取引などに利用

制度信用取引のメリット

  • 流動性高い:主要銘柄が対象
  • コスト低い:金利・貸株料が一般信用より安い
  • 取引所が保証:日本証券金融が決済を保証
  • 大型銘柄に対応:時価総額の大きい銘柄

制度信用取引のリスク

  • 6か月の決済期限:長期保有不可
  • 逆日歩発生:空売りで突発的な追加費用
  • 追証・強制決済:保証金不足で発生
  • 元本以上の損失リスク

逆日歩(ぎゃくひぶ)

  • 信用売り(空売り)が買い建てより多い場合
  • 株が不足するため、空売り側が買い建て側に「日歩」を支払う
  • 1日数銭〜数十円/株、稀に数百円/株
  • 株主優待権利日前後で大きくなることも

一般信用取引との比較

| 項目 | 制度信用 | 一般信用 |

|—|—|—|

| 決済期限 | 6か月 | 無期限・1年など |

| 対象銘柄 | 限定 | 幅広い |

| 逆日歩 | あり | なし |

| 金利・貸株料 | 安め | やや高め |

| 適用 | 短期取引向き | 長期保有向き |

制度信用取引の利用シーン

  • 短期トレード:イベント前後の値動き狙い
  • クロス取引:株主優待の低リスク取得
  • 大口投資家のヘッジ:保有株の下落対策

FPねこの視点

制度信用取引は「短期トレーダー向けの基本ツール」ですが、6か月の決済期限と逆日歩のリスクがあります。株主優待目当てのクロス取引以外では、初心者が手を出すべきではない仕組みと言えるでしょう。

具体例

例えば、人気の優待銘柄(オリックス等)の権利付き最終日に空売りすると、逆日歩で1日数百円/株が発生することがあります。優待品の価値以上の逆日歩コストになり、結果的に損失となるケースも珍しくありません。

よくある誤解

「制度信用は取引所が保証しているから安全」と言われがちですが、それは「証券会社の倒産リスク」が低いだけで、市場リスク・追証リスクは投資家自身が負います。安全な取引ではない点に注意が必要です。

本ページの内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の推奨や個別の投資・税務助言ではありません。最新の制度・税率・数値は変更されている可能性があります。最終的な判断はご自身の責任で、または専門家にご相談の上で行ってください。
タイトルとURLをコピーしました