キャリートレードとは?意味・使い方を猫と一緒にやさしく解説

FX・暗号資産
キャリートレード / Carry Trade
最終確認日:2026年05月27日

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高リスク用語のお知らせこの用語は上級者向けの取引・商品に関するものです。仕組みが複雑で大きな損失が出る可能性があります。十分に理解し、ご自身のリスク許容度を踏まえた上でご利用ください。
ひとことで言うと:低金利通貨を借りて高金利通貨で運用する投資手法のことです。金利差を利益として得ます。

もう少し詳しく

キャリートレードとは

キャリートレード(Carry Trade)とは、低金利通貨を借りて売却し、その資金で高金利通貨を購入して運用することで、金利差(キャリー)を利益として得る投資手法のことです。為替変動リスクを取りながら、金利差収益を狙います。

キャリートレードの仕組み

### 基本ステップ

1. 低金利通貨を借入(例:円)

2. 高金利通貨に交換(例:米ドル、メキシコペソ)

3. 高金利通貨で運用(債券・預金等)

4. 金利差収益を得る

5. 満期に低金利通貨で返済

### 簡易版(個人投資家)

  • FXで高金利通貨を買い建て
  • 低金利通貨を売り建てた状態に
  • スワップポイント収入を得る

代表的なキャリートレード

### 円キャリートレード

  • 円借入→海外通貨で運用
  • 日本の超低金利を利用
  • 2000年代に大規模に行われた

### 米ドルキャリートレード

  • 米ドル借入→新興国通貨で運用
  • 米国の低金利時(QE時代)に活発

### スイスフラン・キャリートレード

  • スイスフラン借入→ユーロ・新興国通貨で運用
  • スイスショック(2015年)で破綻多発

キャリートレードの主要通貨ペア

### 高金利通貨(買い)

  • メキシコペソ(金利10%以上)
  • 南アフリカランド(金利8%以上)
  • トルコリラ(金利40%超、ハイリスク)
  • 米ドル(金利5%前後)

### 低金利通貨(売り)

  • 日本円(金利0.5%前後)
  • スイスフラン(マイナス〜0%)
  • 中国人民元(管理通貨)

キャリートレードの利益

### スワップポイント収入

  • 毎日のスワップポイント
  • 高金利通貨保有で受取
  • 例:トルコリラ/円1万通貨で約100円/日

### 為替差益(うまくいけば)

  • 高金利通貨上昇で為替差益
  • 円安傾向で円キャリー成功

キャリートレードのリスク

### 為替変動リスク

  • 高金利通貨の価値下落
  • スワップ収入以上の為替損失
  • 新興国通貨は長期で価値下落傾向

### 国の信用リスク

  • 新興国の経済不安
  • デフォルトリスク
  • 政治不安定

### 金利政策変更

  • 中央銀行の利下げ
  • スワップ収入の減少・マイナス化

### レバレッジ・追証

  • FX取引のレバレッジ
  • 急変動で追証発生

過去の大規模事故

### 2008年:リーマンショック

  • 円キャリートレードの巻き戻し
  • 急速な円高
  • 多数の投資家が大損失

### 2015年:スイスショック

  • スイスフラン1日30%急騰
  • スイスフラン売りキャリートレードが破綻
  • ロスカット遅延で借金多数

### 2018年:トルコショック

  • トルコリラ1年で約40%下落
  • スワップ収入を遥かに上回る為替損失

FPねこの視点

キャリートレードは「金利差で稼ぐ魅力的な手法」に見えますが、為替リスクが大きく、長期では損失となるケースが多いです。「高金利通貨は将来価値が下がる」というのが市場の予想なので、その通りに動くことが多い。長期インデックス投資のほうが、はるかに安定したリターンが期待できる手法と言えるでしょう。

具体例

例えば、トルコリラ/円を年スワップ収入36,500円(1日100円×365日)と仮定して10万通貨保有。年間36.5万円のスワップ収入ですが、過去10年でトルコリラは円に対して80%以上下落。為替損失を考慮すると大幅な赤字となります。

よくある誤解

「キャリートレードは安定して稼げる」と思われがちですが、巻き戻し時の急変動で破滅的損失となるケースが歴史上何度も発生しています。「ピーター・パン投資戦略」(落ち続けるまで気付かない)とも揶揄されます。

本ページの内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の推奨や個別の投資・税務助言ではありません。最新の制度・税率・数値は変更されている可能性があります。最終的な判断はご自身の責任で、または専門家にご相談の上で行ってください。
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