!
高リスク用語のお知らせこの用語は上級者向けの取引・商品に関するものです。仕組みが複雑で大きな損失が出る可能性があります。十分に理解し、ご自身のリスク許容度を踏まえた上でご利用ください。
ひとことで言うと:注文時の表示価格と実際の約定価格のズレのことです。相場急変時に大きくなることがあります。
もう少し詳しく
スリッページとは
スリッページ(Slippage)とは、FX・株式取引などで、注文時に表示されていた価格と実際の約定価格にズレが生じる現象のことです。特に相場急変時に大きくなり、想定外の損失の原因となります。
スリッページの発生原因
### 流動性低下
- 早朝・年末年始の流動性低下
- 主要市場の閉場時間
- マイナー通貨ペア
### 相場急変
- 経済指標発表時
- 政治イベント・地政学リスク
- 中央銀行の政策変更
### 注文の集中
- 同じ価格に大量注文
- 板の薄い銘柄
### 業者のシステム
- 約定速度が遅い業者
- システム障害
スリッページの例
### 通常時
- 米ドル/円150.00円で買い注文
- 実際の約定:150.00円
- スリッページ:0pips
### 急変時
- 米ドル/円150.00円で買い注文
- 実際の約定:150.05円
- スリッページ:5pips(500円/1万通貨の損失)
スリッページの種類
### 不利なスリッページ
- 注文時より不利な価格で約定
- ほとんどの場合これ
### 有利なスリッページ
- 注文時より有利な価格で約定
- 業者によっては顧客に還元
スリッページが影響する場面
### 成行注文
- 価格指定なしのため
- 急変時にスリッページ大
### 逆指値注文(ストップ)
- 損切り注文の典型
- 急変時に想定価格より大きく不利な約定
### ロスカット
- 強制決済時のスリッページ
- 想定以上の損失
スリッページを抑える方法
### 指値注文
- 価格指定で約定
- スリッページなし(または有利方向のみ)
- 約定しないリスクあり
### 流動性高い時間帯
- 欧州〜米国時間
- 主要通貨ペア
### 大手業者
- 約定速度が早い
- システム安定
### 重要イベント時を避ける
- 経済指標発表前後
- 中銀政策発表時
スリッページ補償制度
一部の業者では:
- 一定範囲のスリッページを補償
- 約定価格の差額を返還
- 「約定力」を売りにする業者も
スリッページの法則
### 注文タイプ別
- 成行:スリッページ発生しやすい
- 指値:基本的にスリッページなし
- 逆指値:相場急変時に発生
### 時間帯別
- 主要市場開場時:スリッページ小
- 早朝・年末年始:スリッページ大
- 経済指標時:スリッページ極大
FPねこの視点
スリッページは「FX取引の隠れたリスク」です。通常時は気にならなくても、相場急変時には大きな損失要因に。長期インデックス投資には関係ありませんが、FX・株式トレードを行うなら、スリッページを想定したリスク管理が必須と言えるでしょう。
具体例
例えば、米雇用統計発表時に米ドル/円が150円→151円に瞬時に急騰。150.20円で買い注文を入れていた人が、実際には150.80円で約定。スリッページ60pips=1万通貨で6,000円の想定外損失となります。
よくある誤解
「指値注文ならスリッページなし」と思われがちですが、ストップ注文(逆指値)では成行発注になるため、急変時に大きなスリッページが発生します。損切り注文の真の効果は相場次第と言えるでしょう。
更新日:2026年05月27日内容に誤りを見つけたら教えてください
本ページの内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の推奨や個別の投資・税務助言ではありません。最新の制度・税率・数値は変更されている可能性があります。最終的な判断はご自身の責任で、または専門家にご相談の上で行ってください。