ひとことで言うと:一定期間の終値の平均値を線で結んだ指標のことです。トレンド判断に最も使われるテクニカル指標です。
もう少し詳しく
移動平均線とは
移動平均線(Moving Average、MA)とは、一定期間の終値の平均値を計算し、それを線で結んだチャート指標のことです。トレンドの方向性を判断する最も基本的なテクニカル指標で、世界中の投資家が利用しています。
移動平均線の計算
### 単純移動平均(SMA)
過去N日間の終値の単純平均
- 5日線:直近5日間の終値平均
- 25日線:直近25日間の終値平均
- 75日線:直近75日間の終値平均
### 指数平滑移動平均(EMA)
直近の価格に重みを付けた移動平均
### 加重移動平均(WMA)
期間の終わりに近いほど重みが大きい
よく使われる期間
### 短期
- 5日線:1週間の平均
- 10日線:2週間の平均
- 25日線:1か月の平均
### 中期
- 50日線:約2.5か月
- 75日線:3か月
### 長期
- 200日線:約10か月、年単位のトレンド
- 20週線・40週線:機関投資家がよく見る
移動平均線の使い方
### トレンド判断
- 株価 > 移動平均線:上昇トレンド
- 株価 < 移動平均線:下降トレンド
- 移動平均線が右肩上がり:強い上昇トレンド
### 支持線・抵抗線
- 上昇トレンド中、移動平均線が下値支持線として機能
- 下落トレンド中、抵抗線として機能
### クロスシグナル
- ゴールデンクロス:短期線が長期線を下から上に抜く(買いサイン)
- デッドクロス:短期線が長期線を上から下に抜く(売りサイン)
移動平均線のメリット
- シンプル:計算が簡単で誰でも使える
- 客観的:感情を排除した判断
- 長期トレンド:基本的なトレンド把握
移動平均線のデメリット
- 遅行指標:過去のデータに基づくため反応が遅い
- ノイズが多い:横ばい相場でダマシが多い
- 過度な信頼は禁物:他の指標との組み合わせが必要
FPねこの視点
移動平均線はテクニカル分析の入門指標です。25日線・75日線の2本を見るだけでもトレンドの基本がわかります。長期投資家でも「200日線」を見ておくと、市場全体のトレンドを把握できます。短期トレーダーは複数の移動平均線を組み合わせて売買判断を行います。
具体例
例えば、ある銘柄が25日線(短期)が75日線(中期)を下から上に突き抜けたら「ゴールデンクロス」。買いシグナルとして注目され、機関投資家のシステムトレードでも自動買い注文が入ることがあります。
よくある誤解
「移動平均線でクロスしたら買い」と単純に考える人もいますが、横ばい相場ではダマシ(クロス後すぐ反転)が頻発します。出来高・他の指標と組み合わせて判断する必要があります。
更新日:2026年05月27日内容に誤りを見つけたら教えてください
本ページの内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の推奨や個別の投資・税務助言ではありません。最新の制度・税率・数値は変更されている可能性があります。最終的な判断はご自身の責任で、または専門家にご相談の上で行ってください。