ひとことで言うと:保有している金融商品が値下がりした時に追加購入して平均取得価格を下げる手法のことです。
もう少し詳しく
ナンピンとは
ナンピン(難平、Dollar-Cost Averaging Down)とは、保有している金融商品が値下がりした時に、同じ銘柄を追加購入して平均取得価格を下げる手法のことです。「難(損失)を平らにする」が語源です。
ナンピンの仕組み
例:1,000円で100株購入後、500円まで下落
- 平均取得価格:1,000円
- ナンピン買い:500円で100株追加
- 平均取得価格:(1,000円+500円)÷2 = 750円
- 元の1,000円まで戻らなくても750円超で利益化
ナンピンの種類
### 単純ナンピン
下落のたびに追加購入(戦略なし)
### 計画的ナンピン
事前に決めた下落水準で追加購入
- 例:−10%、−20%、−30%で1単元ずつ追加
### ドルコスト平均法
時間軸で機械的に積立(ナンピンと似た効果)
ナンピンのメリット
- 平均取得価格が下がる:損益分岐点が下がる
- 反発で利益化しやすい:完全な回復でなくても黒字に
- 長期積立効果:ドルコストと同じ効果
ナンピンのデメリット
- 下落継続で大損失:下げ続ける銘柄では損失拡大
- 資金の固定化:1銘柄に資金を集中させる
- 倒産リスク:ナンピン中に株がゼロになることも
- 心理的負担:含み損が拡大していく恐怖
「ナンピンは危険」と言われる理由
- 下げ相場の銘柄を買い続ける:センチメント無視
- 資金が一銘柄に偏る:分散投資の原則に反する
- 「下げ止まる」根拠なし:希望的観測
- 損切りができない人:プライドで損を認められない
インデックス投信のナンピン
インデックス積立はナンピンに近い効果がありますが:
- 個別銘柄と違い倒産リスクなし
- 全世界・全米市場は長期で右肩上がり
- ドルコストとして機能
FPねこの視点
個別株のナンピンは「下手な投資家がもっと下手になる手法」と言われます。逆に、インデックス積立は「健全なナンピン」とも言えます。個別銘柄の下落でナンピンを考えるなら、その前に「なぜ下落しているか」を冷静に分析することが重要と言えるでしょう。
具体例
例えば、東京電力を福島原発事故後に1,000円で買った後、500円・300円とナンピンを繰り返した投資家は、株価がほとんど戻らなかったため大損失となりました。「業績悪化銘柄のナンピン」は典型的な失敗パターンです。
よくある誤解
「ナンピンで平均取得価格を下げれば必ず勝てる」と思われがちですが、下げ続ける銘柄ではナンピンは「損失拡大マシン」になります。下落の原因が一時的か、構造的かを見極めることが重要です。
更新日:2026年05月27日内容に誤りを見つけたら教えてください
本ページの内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の推奨や個別の投資・税務助言ではありません。最新の制度・税率・数値は変更されている可能性があります。最終的な判断はご自身の責任で、または専門家にご相談の上で行ってください。