日経平均7万2000円でも“自分は儲からない”理由|日経よりTOPIX・個別株を追わない投資のキホン

資産運用・制度比較
★ ニュースに振り回されない

日経平均が7万2000円を突破——ニュースは「史上最高値!」と盛り上がっています。でも、「なんで世間は盛り上がってるのに自分の資産は全然増えてないんだろう?」とモヤモヤしていませんか?実はそれ、「日経平均」という指数のクセと、投資のやり方を知れば、すっきり腹落ちします。今日は指数の正体・日経よりTOPIX・個別株を追わないの3点を、独立系FPが解説します🐾

先に結論

  • 「日経平均が上がる」=「あなたが儲かる」ではない。何に・どう投資しているかが全て
  • 日経平均は半導体など“値がさ株”に偏ったいびつな指数。日本株を持つなら日経よりTOPIX(基本はオルカン/S&P500)
  • 急騰した個別株を「買えなかった」と嘆くのはムダ。どうせ途中で売っていた。淡々とインデックスが正解

「日経平均が上がる」=「自分が儲かる」ではない

まず大前提。日経平均は“市場全体の気温”を示す数字であって、あなたの口座残高ではありません。あなたの資産が増えるかどうかは、「何を・どれだけ・いつから持っているか」で決まります。

たとえば現金100%の人は、日経が何万円になっても1円も増えません。逆に、全世界株や米国株のインデックス投信を積み立てている人は、日経のニュースに関係なく、世界経済の成長ぶんだけ着実に資産が増えています。「指数」と「自分の資産」は別物——ここを切り分けるのが第一歩です。

日経平均は“いびつな指数”|半導体・値がさ株に偏重

そもそも日経平均には大きなクセがあります。それは「株価の高い銘柄(値がさ株)の影響が異常に大きい」こと。日経平均は225銘柄の株価を単純に平均する“株価平均型”なので、株価が高い銘柄ほど指数を動かす力が強くなります。

指数計算方法特徴
日経平均株価の単純平均(株価平均型)値がさ株(特に半導体)に偏重。東京エレクトロン・アドバンテストなど上位数銘柄で寄与度の3割超。一部の株で大きく動く
TOPIX時価総額の加重平均会社の規模(時価総額)に応じた重み。市場全体の実態を反映しやすい

このため日経平均は、「実態は半導体株の指数。市場全体を表していない“インチキ指数”だ」と批判されることもあります。実際、たった数銘柄の値動きで日経平均は数百円単位で上下します。「日経が最高値でも、半導体以外はパッとしない」——だから世間の盛り上がりと自分の実感がズレるのです。

質問
なんで日経平均ばかりニュースになるの?
歴史が古くて分かりやすいからだにゃ。でも“分かりやすい”と“正確”は別。日経平均は値がさの半導体株に振り回されやすいから、市場全体を見たいならTOPIXの方が素直。ニュースの「日経◯円!」は、あくまで“一部の主役株の動き”くらいに受け止めておくといいにゃ🐾
FPねこ

日本株を買うなら、日経よりTOPIX

もし「日本株のインデックスを持ちたい」なら、FPねこのおすすめは日経平均よりTOPIX。理由は上の表のとおり、TOPIXの方が時価総額加重で“市場全体”を素直に表すから。特定の半導体株のブームに資産が大きく左右されにくく、分散が効いています。

ただし大前提:当サイトの基本は「全世界株(オルカン)か米国株(S&P500)のインデックス投信を1本、コツコツ積立」です。日本株だけに集中させる必要はありません。日本株の比率を持ちたい人が「日経 vs TOPIX」で迷ったらTOPIX、というだけの話。まずは全世界 or 米国が土台です。

「キオクシア75倍、買えなかった…」と嘆くあなたへ

最近の象徴が、半導体メモリ大手キオクシア(銘柄コード285A)。生成AI需要を追い風に、2024年末の公募価格 約1,455円から、約75倍・株価10万円超まで急騰しました。「あのとき買っておけば…」と嘆く声があふれています。

でも、FPねこはハッキリ言います。嘆かなくてOKです。理由はシンプル。

  • そもそも上場直後に買えた人はごく一部。後出しで「買えたはず」は幻想
  • そして仮に安値で買えていても、ほぼ確実に途中で売っています。2倍、3倍…と最高値を更新するたびに「もう十分」「下がる前に利確」と売りたくなるのが人間。75倍まで握り続けられた人は、限りなくゼロに近い
  • つまり「買えなかった後悔」は、起こりえなかった“たられば”。気に病む意味がありません

急騰した個別株の“結果”だけを見て自分を責めるのは、宝くじの当選番号を後から見て悔しがるのと同じ。当てにいくゲームではなく、当てなくても勝てる仕組み(インデックス)に乗るのが、再現性のある勝ち方です。

質問
やっぱり個別株で一発当てたい気持ちもある…
気持ちは分かるにゃ。でも「次のキオクシア」を事前に当て続けるのはプロでも至難。当たっても握り続けられないし、外したときの損も大きい。どうしてもやるなら“無くなってもいい余剰資金で少額だけ”が鉄則。資産形成の本体は、あくまで全世界 or 米国インデックスの積立に置いておくのが安全だにゃ🐾
FPねこ

結局やることは「インデックスを淡々と積立」

  • 日経の最高値ニュースに一喜一憂しない(自分の資産とは別物)
  • 日本株を持つなら日経よりTOPIX。でも土台はオルカン or S&P500
  • 急騰した個別株を追わない・嘆かない。新NISAで毎月コツコツが最強

派手なニュースほど、やることは地味。「淡々と積立を続ける」——これが、世間がどう盛り上がろうと変わらないFPねこの結論です。

よくある質問(猫がお答えします)

質問
日経平均連動の投資信託を持ってるけど、TOPIXに変えるべき?
無理に乗り換えなくてOKだにゃ。日経連動でも長期で持てば十分機能する。ただこれから新しく日本株インデックスを選ぶなら、より分散の効くTOPIX型がおすすめ、というくらい。乗り換えで売ると税金や手間もかかるから、今あるものは活かしつつ、新規買付の方針を整えるのが現実的だにゃ。
FPねこ
質問
日経が7万2000円なら、もう高すぎて買えない?
“高い・安い”で売買タイミングを当てようとするのが、一番うまくいかないにゃ。最高値を更新し続けるのが本来の株式市場。だからこそ時間を分散する積立(ドルコスト平均法)が有効。高値づかみが怖いなら、一括ではなく毎月コツコツ。これなら「いつ始めるか」で悩まなくて済むにゃ🐾
FPねこ

まとめ

  • 日経平均が上がる=自分が儲かる、ではない。指数と自分の資産は別物
  • 日経平均は半導体・値がさ株に偏ったいびつな指数(「インチキ指数」とも)。日本株なら日経よりTOPIX
  • 基本は全世界(オルカン)か米国(S&P500)のインデックス1本を積立
  • キオクシア75倍を「買えなかった」と嘆く必要なし。どうせ途中で売っていた。淡々と積立が正解

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※本記事は2026年6月時点の一般的な情報提供であり、特定の銘柄・指数の売買を推奨するものではありません。株価・指数の水準や寄与度は変動します。投資の最終判断はご自身でお願いします。出典:日本経済新聞・各証券会社レポート(日経平均の構成・寄与度)、各社開示(キオクシア=銘柄コード285A、NAND型フラッシュメモリ)ほか。

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