ひとことで言うと:含み損のある金融商品を長期にわたって売却せず保有し続けている状態のことです。
もう少し詳しく
塩漬けとは
塩漬け(しおづけ)とは、購入時より値下がりして含み損が出ている金融商品を、損切りも売却もできずに長期にわたって保有し続けている状態のことです。投資家が陥りがちな心理的な失敗パターンの1つです。
塩漬けの典型パターン
1. 1,000円で買った株が900円に下落 → 「もうすぐ戻るはず」
2. さらに700円に下落 → 「ここで売れない、もう少し待つ」
3. 500円に下落 → 「半値以下、もう諦めるしかない」
4. 結果:3〜5年経っても保有、機会損失大
塩漬けの原因(心理学)
- 損失回避性:損失を認めたくない
- サンクコスト効果:これまでの投資を無駄にしたくない
- プロスペクト理論:損失が出ると非合理に行動する
- 希望的観測:「戻る」と根拠なく信じる
塩漬けが資産形成に与える影響
- 機会損失:他の投資先で得られたリターンを逃す
- 時間の浪費:5〜10年塩漬けで複利効果を失う
- 心理的負担:「いつか戻る」と気にし続ける
- 判断力低下:含み損があると合理的判断ができない
塩漬けからの脱出方法
### 損切りする
- 損失を確定して別の投資に
- 心理的に苦しいが合理的選択
### 損益通算
- 他の利益と相殺して節税
- 特定口座で同年に売買すると効果大
### 業績回復まで待つ
- ファンダメンタルが健全な銘柄なら
- ただし「待ち時間の機会損失」は意識
塩漬けを回避する事前ルール
- 損切りラインを決める:エントリー時に−10〜20%と決める
- 逆指値注文:機械的に損切り
- 金額を抑える:1銘柄に集中投資しない
- 分散投資:個別銘柄リスクを下げる
インデックス投資と塩漬け
インデックス積立は「塩漬け」とは異なります:
- 個別銘柄リスクなし
- 長期で右肩上がり
- 暴落時の継続購入で平均取得価格が下がる
FPねこの視点
塩漬けは「個人投資家最大の罠」とも言われます。1銘柄に集中投資して塩漬けしている人は、まず「分散投資への切り替え」を検討すべきです。長期インデックス投資なら塩漬けという概念自体がほぼ存在しません。
具体例
例えば、ある投資家が2007年に東京電力1,000株を3,000円で購入。原発事故後に300円まで暴落するも「もう損切りできない」と保有を継続。15年以上経った2026年も買値の20%程度のまま。1,000円から始めた人と比べて3〜4倍の差が生まれています。
よくある誤解
「塩漬けでも持ち続ければいつか戻る」と思われがちですが、永遠に戻らない銘柄や倒産する銘柄もあります。塩漬けを「決断の先送り」と認識し、合理的に判断することが重要です。
更新日:2026年05月27日内容に誤りを見つけたら教えてください
本ページの内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の推奨や個別の投資・税務助言ではありません。最新の制度・税率・数値は変更されている可能性があります。最終的な判断はご自身の責任で、または専門家にご相談の上で行ってください。