パートや副業で年収の壁を超えると、いよいよ「扶養を抜けて社会保険(厚生年金・健康保険)に入る」かどうかの判断になります。「保険料を取られて手取りが減るのはイヤ…」が本音ですよね。でも実は、払うぶんだけ将来の年金や“もしもの保障”は増えるのも事実。この記事では、社会保険に入るメリット・デメリットを正直に並べ、「結局どっちが得か」を判断できるように整理します🐾
先に結論
- ◎手取りは減る(年収の約15%が保険料)が、その分将来の厚生年金が上乗せ+傷病手当金・出産手当金などの保障が手に入る
- ◎どうせ壁を超えるなら中途半端に抑えず、しっかり稼いで“保険料以上に手取りを増やす”のが正解
- ✕壁の直前で働き控えして、保障も収入も中途半端…が一番もったいない
「扶養を抜けて社会保険に入る」とは?
会社員の配偶者などに扶養されている人(国民年金の第3号被保険者)は、自分で保険料を払わずに基礎年金・健康保険を受けられます。ここから収入が増えて壁を超えると、自分で勤務先の社会保険(厚生年金+健康保険)に加入し、保険料を払う側になります。「損した気分」になりますが、もらえる保障も“自分名義”でグレードアップするのがポイントです。
メリット|払うぶん「もらえる・守られる」が増える
- ① 将来の年金が増える…基礎年金に厚生年金(2階部分)が上乗せ。終身でもらえる
- ② 傷病手当金…病気・ケガで働けないとき、給与の約2/3を最長1年6か月もらえる(本人加入者だけの給付)
- ③ 出産手当金…産休中に給与の約2/3がもらえる(同上)
- ④ 障害・遺族の保障も手厚く…障害厚生年金・遺族厚生年金の対象になる
- ⑤ 保険料は会社が半分負担…健康保険・厚生年金の保険料は労使折半。自分の負担は半分で済む
ここが重要:高額療養費などの健康保険の給付は“扶養のまま”でも受けられますが、傷病手当金・出産手当金は「加入者本人」だけの給付です。働く本人にとっては、ここが扶養との大きな差になります。
【データ】将来の年金はいくら増える?
気になる「年金がいくら増えるか」。月収8.8万円(年収約106万円)で厚生年金に加入した場合の目安がこちらです。
| 加入期間 | 増える年金(終身でずっと) |
|---|---|
| 10年加入 | 月 +約4,400円(年 +約5.3万円) |
| 20年加入 | 月 +約8,800円(年 +約10.7万円) |
これは一生もらえる上乗せです。たとえば20年加入して65歳から20年受け取れば、年金だけで約214万円のプラス。さらに収入が多いほど、増える年金も大きくなります。「保険料を取られる」だけでなく、将来の自分への積立になっているという見方もできます。
デメリット|やっぱり手取りは減る
- ① 手取りが減る…健康保険+厚生年金で、年収のおおむね15%前後の保険料がかかる。年収200万円なら、なんと年約30万円!(壁の直後は“働き損ゾーン”)
- ② 会社の家族手当が消える場合…配偶者の勤務先から出ていた家族手当・配偶者手当が打ち切りになることがある(要・配偶者の会社の規定確認)
- ③ メリットを実感しにくい…年金が増えるのは“将来”、保険料は“今”。目先の負担感が先に来る
なお、適用拡大で新たに加入する人には、保険料負担を軽くする支援(社会保険適用促進手当など)が用意されているケースもあります(中小企業で最長3年など)。勤務先に確認してみましょう。


結局、入った方が得?|FPねこの本音
正直に言えば、社会保険料は「国に大金を持っていかれる」感覚で、ムカつく気持ちはよく分かります。でも、いったん加入が避けられない年収帯まで来たなら、中途半端に壁の手前で働き控えするのが一番もったいない。
- 壁の直後(働き損ゾーン)に着地しそうなら→ 壁の手前に抑えるか、しっかり超えて稼ぐかのどちらか
- どうせ社保に入るなら→ 労働時間を増やして保険料以上に手取りを伸ばす🔥。将来の年金・保障も増えて一石二鳥
- 扶養のままがいい人は、会社ごと判定の裏ワザで130万円近くまで扶養を維持する手もある
よくある質問(猫がお答えします)








まとめ
- 社保加入は手取り減(年収の約15%)のかわりに厚生年金の上乗せ+傷病手当金・出産手当金などの保障が増える
- 年金は月8.8万円・20年加入で終身 月+約8,800円。長く・多く働くほどプラスは大きい
- デメリットは手取り減・家族手当の打ち切り・メリットを実感しにくいこと
- 長く働く人ほど得。どうせ入るならしっかり稼いで保険料以上に手取りを伸ばす🔥のが賢い
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※本記事は2026年6月時点の一般的な情報提供です。年金の増加額は概算(月収8.8万円で加入した場合の目安)で、実際の額は収入・加入期間・制度改定により異なります。保険料率・給付の条件・家族手当の扱いは、勤務先・加入している健康保険・配偶者の会社の規定によって変わります。最新・正確な内容は、勤務先や年金事務所、ねんきんネット等でご確認ください。出典:厚生労働省「社会保険適用拡大」ほか。

