「いつ買えばいいか分からない」——投資初心者の最大の悩みを解決するのが、ドルコスト平均法です。むずかしそうな名前ですが、やることは超シンプル。計算例つきで、FPねこが解説します。
ドルコスト平均法とは:毎回同じ金額で買い続ける
ドルコスト平均法とは、価格が高いか安いかに関係なく、毎回同じ金額ずつ定期的に買い続ける投資法です。たとえば「毎月3万円ずつオルカンを買う」というのがまさにこれ。価格が高いときは少なく、安いときは多く買えるため、平均購入単価をならす効果があります。
計算例:価格が上下しても平均単価が下がる
毎月3万円で投信を買うとします。1月の価格1万円→3口、2月5,000円→6口、3月1万円→3口。合計9万円で12口買えました。平均単価は90,000÷12=7,500円。もし3か月とも1万円で買っていたら9口しか買えなかったので、価格変動をならして多く買えたことになります。これがドルコスト平均法の効果です。


ドルコスト平均法の注意点
- 万能ではない:右肩上がりの相場では、早く一括投資したほうが結果的に有利なこともある
- 長期が前提:短期では効果が出にくい。10年・20年の長期積立で真価を発揮
- 対象選びが大事:長期で成長が期待できるインデックス(オルカン・S&P500)に使ってこそ意味がある
- 下げ続ける資産には無力:そもそも長期で下がり続ける商品では報われない


なぜ初心者に向いているのか
ドルコスト平均法の最大の価値は、「投資タイミングを当てる」という最も難しいことを放棄できる点にあります。プロでも相場の底や天井を当て続けるのは不可能。だからこそ「毎月決まった日に決まった額を、機械的に買う」という仕組みが効くのです。感情を挟まず淡々と続けられるので、暴落時にうろたえて売ってしまう失敗も防げます。
自動積立で「仕組み化」する
ドルコスト平均法を実践するなら、証券口座の自動積立設定を使いましょう。毎月決まった日に決まった額が自動で投資されるので、自分で判断する必要がなく、買い忘れもありません。給料日の直後に設定すれば「先取り投資」にもなり、使う前に自然とお金が貯まっていきます。
「積立額をいつ増やすか」も大事
ドルコスト平均法は「毎月一定額」が基本ですが、収入が増えたら積立額を引き上げると、資産形成のスピードが上がります。昇給やボーナス、固定費の見直しで余裕ができたタイミングで、月3万円→4万円のように増額しましょう。ただし無理は禁物。生活が苦しくなって積立をやめるのが最悪なので、「長く続けられる金額」を最優先に、余裕の範囲で少しずつ増やすのがコツです。


結局どうすればいい?
ドルコスト平均法は、「タイミングを当てる」という最も難しいことを放棄できる、初心者に最適な手法です。NISAのつみたて投資枠で、オルカンかS&P500を毎月一定額——これを下落時もやめずに10年20年続けることが、再現性の高い資産形成の王道です。自動積立で仕組み化すれば、あとはほったらかしでOKです。

