2026年8月13日、千葉県を記録的な集中豪雨が襲いました。千葉県内の多くの市町に大雨特別警報(レベル5)が出され、船橋市・柏市・千葉市など各地で道路が冠水。駐車していた車が水に浸かり、水没したという報告も相次ぎました。
まず、被災された方に心よりお見舞い申し上げます。命と安全がなにより最優先です。そのうえで——この災害は、お金の備えについて、とても大事な教訓を私たちに突きつけました。
それは、「車が水没したとき、車両保険に入っていないと絶望的な出費になる」という現実。そして、独立系FPとして本当にお伝えしたい、それを超える“根本の対策”です。千葉豪雨を教訓に、車とお金の守り方を考えます🐾
先に結論
- !水災は「想定区域の外」でも起こる。千葉豪雨では、浸水被害の約半数がハザードマップの浸水想定区域“外”だったと分析されています。「うちは大丈夫」は通用しない時代です
- ✕車が水没=多くは「全損」。洪水・冠水は車両保険で補償されますが、車両保険に入っていなければ、修理も買い替えも全額自腹。数十万〜数百万円がまるごと消えます
- △でも車両保険は割高。とくに車両価額が高いほど保険料も高く、当サイトは「基本は不要(貯金で払える損は自己保険)」という立場。ここに“ジレンマ”があります
- ◎本当の対策=「失っても痛くない安い車」にする。中古・型落ち・軽など、水没して全損しても痛手が小さい価格の車なら、車両保険がなくても致命傷になりません。これがいちばんの防御です
- ◎高い車は「有形資産の最大のリスク」。車や家財などの高価なモノは、災害で一瞬にして価値がゼロになりえます。お金は水没しない金融資産(インデックス投資)で持つのが、災害に強い資産の形です🐾
① 千葉豪雨が教えてくれた「水災は誰にでも起こる」
2026年8月13日の千葉豪雨は、「災害は特別な場所だけの話ではない」ことを突きつけました。とくに衝撃的だったのが、次の分析です。
浸水被害のおよそ半数(約55.7%)が、ハザードマップの「浸水想定区域の“外”」で起きた——気象情報会社の分析でそう報告されています(ウェザーニュース)。つまり、「うちは浸水想定区域じゃないから安心」とは、もはや言えない。近年のゲリラ豪雨・線状降水帯は、これまで水に浸からなかった場所さえ冠水させます。あなたの車が停まっている場所も、例外とは限りません🐾
命を守る行動が最優先なのは大前提。そのうえで、「車という財産をどう守るか(あるいは、守らないか)」を、お金の目線で冷静に考えておく必要があります。
② 車が水没すると、どうなる?──「全損」と自腹の恐怖
車は水に弱い乗り物です。エンジンや電装系が水に浸かると、修理に多額の費用がかかるか、そもそも直せず「全損」と判定されることが多くなります。とくにマフラーやドアの高さを超えて水に浸かった車は、ほぼ再起不能と考えたほうがいいでしょう。
ここで多くの人が誤解しているのが、保険の対象です。洪水・冠水による車の損害を補償するのは「車両保険」。整理しておきましょう。
| 水災の種類 | 車両保険での扱い |
|---|---|
| 台風・ゲリラ豪雨・洪水・冠水・高潮 | ◎ 補償される(一般型・エコノミー型どちらでも対象なのが一般的) |
| 地震・噴火・津波による水没 | ✕ 原則、対象外(別途、地震等の特約が必要) |
問題は、車両保険に入っていない場合です。今回の千葉豪雨のような集中豪雨・洪水は車両保険の対象ですが、そもそも車両保険に加入していなければ、1円も出ません。水没して全損になった車の修理も買い替えも、全額が自分の財布から。しかも車がないと生活に困るので、すぐに次の車の資金が必要になります。これが「車両保険なしは絶望」と言われる理由です🐾
③ じゃあ車両保険に入るべき?──いいえ、割高です
「そんなに怖いなら、車両保険に入るべきでは?」——そう思いますよね。でも、当サイトの結論は「車両保険は割高なので、基本は不要」です。
- 保険料が高い…車両保険は自動車保険の中でも保険料を大きく押し上げる部分。車両価額が高いほど高く、年間数万円になることも珍しくありません
- 使うと等級が下がる…水災で使うと等級が下がり(一般に1等級ダウン等)、翌年以降の保険料が上がることもあります
- 「貯金で払える損は自己保険」が原則…保険は「めったに起きないが、起きたら生活が破綻する損害」だけに絞るのが鉄則。数十万円の車の損害は、貯金で対応できる範囲にすべき、という考え方です
当サイトが必要と考える保険は「火災保険・掛け捨ての生命保険・対人対物無制限の自動車保険」の3つだけ。車両保険はこの3つに入っていません。
……ここで、鋭い方は気づくはずです。「入らないと水災で絶望。でも割高で不要。じゃあどうすればいいの?」。この矛盾を解く答えこそ、この記事でいちばん伝えたいことです🐾
④【最重要】答えは「失っても痛くない車に乗る」
車両保険の要否で悩むのは、「失ったら困る“高い車”を持っているから」です。だったら、発想を逆にする。
最大の対策は「そもそも高い車を持たない」
水没して全損しても“痛くない”価格の車にしておく中古・型落ち・軽自動車など、失っても数十万円で済む車にしておけば、たとえ水没して全損になっても、貯金で次の車を買えます。だから車両保険はいらない。逆に、数百万円の車を車両保険なしで持つのは、水災・盗難・災害で一瞬に大金を失うリスクを、むき出しで抱えているのと同じです。
「高い車+車両保険」で守るのではなく、「安い車+自己保険(貯金)」で身軽になる。これが、水災の時代に合った車の持ち方です🐾
※車両保険に入っていなければ、水没して全損になった車の価値が、そのまま自分の損失になります(金額は例)。高い車ほど、水災で一瞬に失う金額が大きい。逆に「失っても痛くない価格の車」にしておけば、車両保険がなくても致命傷になりません。
グラフのとおり、車の値段が、そのまま「水災で一瞬に失いうる金額」です。高い車に乗るということは、その金額ぶんのリスクを、天災に対してさらし続けるということ。車にお金をかけないことが、そのまま最強のリスク対策になるのです(→高い車・頻繁な乗り換えはやめとけ)🐾
⑤ これが「有形資産の最大のリスク」
もう一段、視野を広げます。車に限らず、高価な“モノ(有形資産)”はすべて同じリスクを抱えています。
🚗 有形資産(車・家財・貴金属など)
水災・火災・地震・盗難で、一瞬にして価値がゼロになりえます。高価なモノほど、失ったときのダメージが大きい。「持っているだけでリスク」なのです。
📈 金融資産(インデックス投資など)
水没も焼失もしません。証券口座の中の全世界株は、洪水が来ても消えない。世界中に分散されているので、災害で一撃全損にはならないのが強みです。
だからこそ、お金の置き方はこう考えます。「高価な有形資産(車)は最小限に、安く。浮いたお金は、災害で消えない金融資産(NISAのインデックス投資)で持つ」。
もちろん家(不動産)は別で、こちらは火災保険(水災補償つき)でしっかり守るのが正解です(家は高すぎて自己保険では無理だから/→火災保険は水災にも使える)。「家は保険で守り、車は“安く持つ”ことで守る」——守り方を使い分けるのがポイントです🐾
よくある質問(猫がお答えします)

そのうえで、車両保険に入っているなら、すぐ保険会社に連絡にゃ。洪水・冠水は車両保険の対象だから、全損なら契約した車両保険金額を上限に保険金が出るにゃ。写真(浸水の高さがわかるように)も撮っておくにゃ。ディーラーや整備工場にも連絡して、レッカーを手配してもらうにゃ。無理に動かさないのが鉄則にゃ🐾


でも当サイトの根本の考えは、「そもそも、失っても貯金で買い直せる安い車にしておく」ことにゃ。そうすれば割高な車両保険はいらないにゃ。高い車を持つと車両保険が必要になり、その車両保険が割高——この連鎖から抜けるには、車のグレードを下げるのがいちばんにゃ。保険で守るか、安く持って守るか、にゃ🐾


ここでも同じ教訓にゃ。地震・津波は保険でカバーしきれない=有形資産(車)は災害に弱いにゃ。だからこそ、車にお金をかけすぎず、資産は水没も流されもしない金融資産で持つのが、災害に強いお金の形にゃ。家の地震は地震保険という別の備えがあるけど、車の地震はそもそも守りにくいにゃ🐾


水没しても数十万円なら、貯金で買い直せるにゃ。浮いた車両保険料と車両代の差額をNISAで積み立てれば、災害に強いうえにお金も増えるにゃ。見栄のための車をやめて、道具としての車に割り切るのがコツにゃ🐾


大事なのは、「車は資産じゃなくて、価値がどんどん下がる“消耗品”」と理解することにゃ。乗り換えのたびに高い車を選ぶと、お金は貯まらず、災害リスクも抱え続けるにゃ。次の一台から、身軽な選択をすればいいにゃ🐾

まとめ
- 水災は「浸水想定区域の外」でも起こる。2026年8月の千葉豪雨では、被害の約半数が想定区域外だったと分析されています。「うちは大丈夫」は通用しません
- 車が水没=多くは全損。洪水・冠水は車両保険で補償されますが、未加入なら全額自腹(地震・津波は車両保険でも対象外)
- とはいえ車両保険は割高。当サイトは「貯金で払える損は自己保険」で、車両保険は基本不要という立場です
- 本当の対策は「失っても痛くない安い車にする」。車の値段が、そのまま水災で一瞬に失いうる金額。高い車ほどリスクが大きい
- 高い有形資産こそ、災害で消える最大のリスク。車は安く持ち、お金は水没しない金融資産(NISAのインデックス投資)で。家は火災保険で守る——守り方を使い分けましょう🐾
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※まず、2026年8月の大雨で被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。本記事は2026年8月14日時点の一般的な情報提供・考え方の解説であり、特定の商品・サービスの利用を勧誘・保証するものでも、法的・保険の助言に代わるものでもありません。2026年8月13日の千葉県の大雨(大雨特別警報の発表、船橋市・柏市・千葉市等での道路冠水、浸水被害報告の約55.7%が浸水想定区域外であったとの分析など)は、報道機関・気象情報会社(ウェザーニュース等)の公表情報に基づく概数・要約であり、被害の全体像や最新の状況は各公的機関の発表をご確認ください。車両保険による補償(台風・洪水・高潮・ゲリラ豪雨等による水没は一般に補償対象、地震・噴火・津波による損害は原則対象外で別途特約が必要)、全損時の支払額(原則として契約時の車両保険金額=協定保険価額が上限)、保険料や等級への影響は、各保険会社の約款・契約内容により異なります。車両保険の要否は、車の価格・ローンの有無・買い替え資金・家計の状況などにより異なり、人によっては加入が合理的な場合もあります。本文中の車両価格・損失額は例示のための概数です。インデックス投資を含む金融商品は元本割れのリスクを伴い、災害で滅失しない一方、市場変動による損失はあります。実際の対応・保険選びは、保険会社・専門家にご確認のうえ、ご自身の判断で行ってください。

