会社員には国民年金(基礎年金)に加えて厚生年金がありますが、自営業・フリーランスは国民年金だけ。将来の年金が会社員よりかなり少ないのが現実です。そこで自分で「上乗せ」を作る手段が付加年金と国民年金基金。特に付加年金は月たった400円で2年で元が取れる、知らないと損する制度です。
先に結論:まず付加年金。さらに上乗せなら国民年金基金やiDeCo
- ◎付加年金=月+400円で、将来の年金が増える。2年で元が取れるコスパ最強
- ◎国民年金基金=掛金が全額所得控除・終身年金。まとまった上乗せ向き
- ✕付加年金と国民年金基金は同時に入れない(どちらか一方)
なぜ自営業は「上乗せ年金」が必要なの?
国民年金(基礎年金)だけだと、満額でも年額80万円ほど。会社員の厚生年金に比べると、老後に受け取れる年金は大きく少なくなります。だからこそ、自営業・フリーランスは自分で“2階部分”を作ることが大切。その入り口が、付加年金と国民年金基金です。
① 付加年金:月+400円、2年で元が取れる
付加年金は、国民年金の保険料に月400円を上乗せして払うと、将来の年金が増える制度です(国民年金第1号被保険者・任意加入被保険者が対象)。増える額は「200円 × 付加保険料を納めた月数」が、毎年の年金に一生上乗せされます。
- 例:40年間(480か月)付加保険料を払うと、納めた額は192,000円
- もらえる上乗せは200円×480=年96,000円。受給開始から2年で元が取れる
- 以降は一生もらえるので、長生きするほど得。これほど確実に得な制度は珍しい
付加年金は申し込まないと始まりません。市区町村の窓口で「付加保険料を納めたい」と伝えるだけ。自営業・フリーランスなら、まず最初に検討したい制度です。
② 国民年金基金:全額所得控除で、まとまった上乗せ
国民年金基金は、自営業者などがまとまった額を上乗せできる、終身年金が基本の確定給付型の制度です。
- 掛金は全額が所得控除(社会保険料控除)。節税しながら老後資金を準備できる
- 確定給付型で受け取れる年金額があらかじめ決まっており、運用リスクを負わない
- 掛金の上限は月68,000円(iDeCoと合算。2027年1月から75,000円に引き上げ予定)
- 加入時の年齢・性別で掛金が決まり、原則として途中で減額しにくい
付加年金と国民年金基金は「併用不可」。どう選ぶ?
重要な注意点として、付加年金と国民年金基金は同時に加入できません。国民年金基金に入ると、付加年金は使えなくなります。選び方の目安は次のとおり。
- とにかく手軽に・少額で年金を増やしたい → 付加年金(月400円)
- まとまった額を上乗せし、所得控除でしっかり節税したい → 国民年金基金(またはiDeCo)
- 自由に運用して増やしたい・途中の柔軟性が欲しい → iDeCo(掛金は国民年金基金と合算の枠内)
iDeCo・小規模企業共済との関係
自営業の老後・節税の選択肢は複数あり、それぞれ枠や性格が違います。当サイトの考え方は「まずNISAで非課税運用、次に自営業なら全額所得控除の制度を活用」。付加年金は超少額で誰でも得なので最初に。さらに上乗せするなら、iDeCo(国民年金基金と合算で月68,000円→2027年1月から75,000円)や小規模企業共済を、手元資金と相談しながら組み合わせます。






まとめ
- 自営業は国民年金だけ。付加年金・国民年金基金で“2階部分”を自分で作る
- 付加年金=月+400円・2年で元が取れる。まず検討したいコスパ最強
- 国民年金基金=全額所得控除・終身年金。まとまった上乗せ向き
- 付加年金と国民年金基金は併用不可。iDeCoとは併用できる
- iDeCo・国民年金基金の枠は合算で月68,000円→2027年1月から75,000円
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※本記事は2026年6月時点の制度をもとにした一般的な解説です。掛金上限・所得控除・受給額・iDeCoとの枠の扱い(2027年1月の引き上げ含む)は改定される場合があります。実際の加入可否・金額は日本年金機構・国民年金基金連合会等でご確認ください。
