毎月の請求に、あまり使っていない固定電話の料金が混ざっていませんか。スマホが一人一台になった今、固定電話は「あって当たり前」から「惰性で払い続ける固定費」に変わりました。この記事はFIRE羅針盤STEP3「通信費を下げる」の一歩として、固定電話を手放してよいのかを、やさしく整理します。番号をどうしても残したい人の代替案までカバーします。
先に結論
- ◎多くの家庭は固定電話を解約してOK。電話もネット手続きも、スマホ1台で困りません
- ◎どうしても番号を残したいなら「ひかり電話」(月550円〜)に切り替え。基本料を大きく下げられます
- ✕ほとんど使わない固定電話に、月2,000円前後を払い続けるのが一番もったいない。年にすれば約2.4万円です
昔は必須、今は「惰性の固定費」
ひと昔前は、家に1台の固定電話が連絡の中心でした。けれど今は一人一台のスマホが当たり前。家族への連絡もLINE、宅配の再配達も役所の手続きもネットで完結します。110番・119番の緊急通報もスマホでできるので、「いざという時のために固定電話」という理由も、ほとんど意味を失いました。
つまり固定電話は、「必要だから持っている」ではなく「昔から契約しているからそのまま」になりがち。FIREを目指すうえで最初に手をつけたいのは、こういう一度見直せば毎月ずっと効く固定費です。
固定電話を手放すべき3つの理由
固定電話をやめたほうがいい理由は、大きく3つあります。
① 場所と配線を取る
電話機本体、モジュラーケーブル、FAX一体機……。置き場所も配線もゴチャつき、掃除の手間にもなります。スマホなら、その一角がまるごと不要になります。
② 固定費がかかる
NTTのアナログ固定電話は、基本料だけで月1,450〜1,700円ほど(級局による)。これにナンバー・ディスプレイ月440円やユニバーサルサービス料などが乗り、使っていなくても月2,000円前後=年約2.4万円になりがちです。さらに2026年4月からは基本料が約220円値上げされる予定で、負担は増える方向です。
③ 営業電話・特殊詐欺の入り口になる
固定電話は勧誘の営業電話がかかってきやすいうえ、より深刻なのが特殊詐欺(オレオレ詐欺・還付金詐欺)の入り口になりやすいこと。警察庁によると、特殊詐欺で最初にだまされるきっかけの約8割が電話で、その多くが固定電話あてです。とくに高齢の家族がいる家庭では、固定電話をやめること自体が、強力な詐欺対策になります。


3つの選択肢を比べる(2026年6月時点)
「全部やめる」だけでなく、番号を安く残す道もあります。3つを並べてみましょう。
| 項目 | アナログ固定電話 | ひかり電話 | スマホのみ |
|---|---|---|---|
| 月額の目安 | 約2,000円前後 | 550円〜 | 0円(追加なし) |
| 固定電話番号 | ○ | ○(条件付きで引き継ぎ可) | ✕ |
| 営業・詐欺電話 | かかってきやすい | かかってきやすい | 対策しやすい |
| 置き場所・配線 | 必要 | 必要(ネット機器) | 不要 |
| 停電時 | △(IP化で使えない場合あり) | ✕(停電で不通) | ○(電池が切れるまで) |
2024年1月の固定電話のIP網への移行で、通話料は全国一律9.35円/3分に統一され、停電時に固定電話が使えないケースも出てきました。「停電・防災のために固定電話」というメリットも、今は小さくなっています。番号を残したいだけなら、基本料の安いひかり電話で十分です。
それでも「残した方がいい人」もいる
当サイトは事実ベースで両論を併記します。次のような人は、すぐに解約せず慎重に判断しましょう。
- 自営業・お店で、固定番号を信用や集客に使っている人(名刺・看板・ネット掲載の番号)
- 固定電話番号でしか登録・連絡できないサービスが、まだ残っている人
- 高齢の家族がスマホに不慣れで、当面は固定電話が連絡手段になっている家庭
ただし、こうした場合も「アナログ固定電話のまま」である必要はありません。番号が必要ならひかり電話に切り替えて基本料を下げる、高齢の家族なら迷惑電話対策機能や常時留守番電話を併用するなど、“費用とリスクを下げる”方向で残すのが賢い選び方です。


手放す前の3ステップ
勢いで解約すると、番号が使えなくなって困ることも。次の順番で進めると安全です。
- ① 番号を残すか決める:残すなら「ひかり電話」へ番号ポータビリティ。ただし同じ市外局番エリア内・NTT東西が発番した番号などの条件があります(050番号や他社発番は不可の場合あり)
- ② 登録先の電話番号を変更:銀行・カード・行政・宅配・病院など、固定番号で登録している連絡先をスマホ番号に切り替えます
- ③ 開通を確認してから旧回線を解約:番号を引き継ぐ場合は新しい回線の開通を確認してから、古いアナログ回線を解約。不通の期間を作らないのがコツです
注意:固定電話を完全に解約すると、その番号は二度と使えません。残したい番号があるなら、先にポータビリティの条件を各社公式で確認してから手続きしましょう。回線とネットがセットの場合、ネットの解約は別手続きになる点にも注意してください。
よくある質問(猫がお答えします)




まとめ
- 固定電話は「必要」から「惰性の固定費」へ。多くの家庭は解約してOK
- 手放す理由は①場所を取る ②月2,000円前後の固定費 ③営業・特殊詐欺の入り口
- 番号を残したいならひかり電話(月550円〜)に切り替えて基本料を圧縮
- 解約は「番号を残すか決める→登録変更→開通確認後に解約」の順で安全に
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※本記事は2026年6月時点の一般的な情報提供です。基本料・オプション料金・値上げ時期・ひかり電話の番号引き継ぎ条件・解約手順は、地域や契約内容により異なり、改定される場合があります。手続き前にNTT東日本/西日本など各社の公式サイトで最新情報を必ずご確認ください。


